素敵な恋の見つけ方 -2-

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「さくら、昨日はごめんね！声かけちゃって……」
さくらの恋を応援するって決めたから……
さくらが気にしないように声をかけると

「A……違うの……あれは……」

「いいよいいよ、私休んでたし言いにくい雰囲気にしちゃってたよね…ごめんっ！説明しなくて大丈夫だよー！」

さくらの話を遮るように笑った
だって全部聞いたらきっと耐えられない………
気まずそうにデスクに向かうさくらの背中に
そっと手を添えて

「玉森くん、さくらの担当にしてよかった」

そう呟いた………

これだけは嘘じゃない……
もし自分の担当だったら、今の気持ちを上手く隠す自信がない……

しばらくするといつも通り藤ヶ谷さんと玉森くんが顔を出す

「Aちゃん、ここのデータなんだけど 集計頼める？俺、ちょっと忙しくてさ」

「大丈夫ですよ！今の私はやる気の塊ですから！」

「何？休んでたと思ったら急に？！あんま無理しちゃダメだよ」

「………大丈夫ですっ！」

藤ヶ谷さんと笑い合っていると

「Aさん、じゃぁこれも頼める？」

目の前には膨れたファイルに挟まれた
大量のデータ………と玉森くん

「あぁ……うん、もちろんよ」

笑って受け取ると

「Aさん、なんか変じゃない？冗談なんだけど……ってか、今日………いや、最近……」

「そんな事ないよ！ほらっ！外回り頑張ってね！」

怪訝そうに覗く視線から目をそらしながら
パソコンへと向かう
2人が出て行った後も胸がドキドキしていた


「あー………あとコレで終わりっ………」

山積みになっていた仕事も
何とかこなして気づけばもう19時

「また残業しちゃった………」

最近、家にいるのが嫌で毎日残業している
仕事をしている時が一番
何もかも忘れていられるから
パソコンの電源を落としてオフィスの電気を消すと
エレベーターで下まで降りる
薄暗いロビーを歩くと会社の前で
ガードレールにもたれるようにして
座る人影が見えた

(誰かいる……誰か待ってるのかな…)

ろくに顔も見ず通り過ぎようとすると

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