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「…………大丈夫………私、玉森くんのことが好きだよ」
こんなに辛そうな顔させて………
「Aさん………俺、自信ないから……本当焦って……仕事中なのにごめん………」
「ううん………走って来てくれたの？そういう一生懸命なところも大好きだよ……じゃあ、また帰りにね」
非常階段を出ると
扉の横に藤ヶ谷さんがもたれて立っていた
「ごちそうさま」
「……/// 聞いてたんですか？」
「聞くつもりはなかったんだけど……玉が走ってったの見えたから……北山と付き合ってたの？」
「………私が、一方的に好きだっただけです……今は玉森くんもいるしそんな気持ちはないんですけど……」
「じゃあ、なんでそんなに辛そうな顔するの？それじゃあ玉も不安になるよ」
「………」
私の頭にポンっと手を置くと
藤ヶ谷さんは非常階段へと出て行った
こんなに動揺すると思わなかった……
自分の中にまだ北山さんへの気持ちが残っているなんて考えもしなかった………
玉森くんを不安にさせていることは分かっていても
どうすればいいのか分からない……
終業のチャイムが鳴っても
玉森くんはオフィスに現れなかった……
「迎えに来ない………」
営業のオフィスをのぞいてみるものの
その姿は見当たらない
「はぁ………」
ため息をついてエレベーターに乗り込もうとすると
一部屋だけ明かりがついているのを見つけた
「………あれ？あの部屋……」
普段、あまり使わない備品庫だ………
そっとのぞくと中には玉森くんと設計の女の子
思わず壁際に隠れてしまった
「どうしてもダメ？」
「うん………付き合ってる人がいるから……」
「だから、さっきからそれを教えてって言ってるの！嘘なんでしょ？断る為の…」
「違うよ……本当に付き合ってる人がいるんだって…」
「でも、誰なのか言わないじゃない……お願い……私、玉森くんのこと本当に好きなの………」
(………告白されてるんだ………)
胸がズキンと痛む………
「その人のこと本当に好きだから………気持ちには応えられない……ごめんね……」
今にも泣き出しそうな彼女はパッと玉森くんにしがみついた
「少しだけでいいから、このままでいてもらえない？」
玉森くんが女の子に抱きつかれている………
その光景は一瞬で目に焼き付いて
離れなかった………
気づけば飛び出していた後も先も考えずに…
この気持ちを説明するとしたら
…………ただの"ヤキモチ"
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ゆり(プロフ) - ハニハニさん» お読みいただきありがとうございました！またハニハニさんに喜んでいただける作品を書いていけたらいいなと思っております！コメントありがとうございました(^^) (2019年4月22日 17時) (
レス) id: 16ebfdcf1c (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - まきこさん» お読みいただきありがとうございました！拙い文章でお恥ずかしいですが、楽しんで頂ける方がいらっしゃると思うと励みになります！コメントありがとうございました(^^) (2019年4月22日 17時) (レス) id: 16ebfdcf1c (このIDを非表示/違反報告)
ハニハニ(プロフ) - 終わっちゃって寂しいなーと思える作品でした。続編新作楽しみにしています。 (2019年4月22日 6時) (レス) id: 6c800c2a2c (このIDを非表示/違反報告)
まきこ(プロフ) - はじめまして！一気に読ませてもらいました！北山くん好きな私としてはこのままみっくんと終わっちゃうのかな〜と思ってしまってます(>_<)続き楽しみにしてます(^^) (2019年4月20日 8時) (レス) id: cfbbd37a93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆり | 作成日時：2019年4月15日 12時
