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3時間後………
「やばっ、もう20時だ……そろそろ帰ろっかな……」
帰り支度を始めると急に寂しさが込み上げる
(あの家に帰りたくないな………)
エントランスを通る度に
北山さんとキスした記憶が蘇る
忘れたくてもあの景色が忘れさせてくれない
コンビニも駅も、あの場所は思い出が多過ぎる
一人会社を出てトボトボと歩いていると
繁華街に差し掛かったところで
見覚えのある姿を見つけた
(あれ？さくら…？)
前からこちらに向かってくる
「………さくら？」
少し遠くから声をかけてハッとした………
さくらの隣には玉森くん………
「あっ………A………」
「ごめんっ！さくら一人かと思ったから…デートだったなら言ってよー！ごめんね！楽しんでね」
さくらの返事を聞く事なく足早に駅へと向かった
(さくら……玉森くんのこと何も言ってくれなかったな………でも、私も北山さんのこと話してないんだから同じか……2人ともそういう事なら言ってくれればいいのに……)
電車に揺られながら2人の驚いた顔を思い出す
"ズキンッ………"
2人並んだ姿に胸が痛くなった
(私………玉森くんのこと………)
ずっとさくらを応援してきた……
担当も変えて居酒屋でも隣にしてあげて……
親友と同じ人を好きになるなんてあり得ない……
そんなはずない……
今は……まだ立ち直れていないだけ……
玉森くんに甘えたいだけ……
この痛みは……好きだからじゃない
真っ暗な部屋へと戻ると心細さに包まれる
さくらと玉森くんが付き合ったら
玉森くんがこの部屋に来ることもないんだな………
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ゆり(プロフ) - ハニハニさん» お読みいただきありがとうございました！またハニハニさんに喜んでいただける作品を書いていけたらいいなと思っております！コメントありがとうございました(^^) (2019年4月22日 17時) (
レス) id: 16ebfdcf1c (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - まきこさん» お読みいただきありがとうございました！拙い文章でお恥ずかしいですが、楽しんで頂ける方がいらっしゃると思うと励みになります！コメントありがとうございました(^^) (2019年4月22日 17時) (レス) id: 16ebfdcf1c (このIDを非表示/違反報告)
ハニハニ(プロフ) - 終わっちゃって寂しいなーと思える作品でした。続編新作楽しみにしています。 (2019年4月22日 6時) (レス) id: 6c800c2a2c (このIDを非表示/違反報告)
まきこ(プロフ) - はじめまして！一気に読ませてもらいました！北山くん好きな私としてはこのままみっくんと終わっちゃうのかな〜と思ってしまってます(>_<)続き楽しみにしてます(^^) (2019年4月20日 8時) (レス) id: cfbbd37a93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆり | 作成日時：2019年4月15日 12時
