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「玉森くん、返して……」
「やだ………」
「お願いだから……」
「無理だよ……」
「ねぇ……」
手紙の内容が内容なだけに絶対に読まれたくない
(このまま部屋がずっと真っ暗ならいいのに………)
必死に取り返そうとするも手が届かない
パッと電気がつくと私から遠ざけるように
玉森くんが手紙を開いた
「………/////」
みるみる内に耳が赤く染まっていく
「………///」
私も何も言えず黙りこくった………
「Aさん………これ………」
「なんでもないっ」
さっと手紙を取り上げるとグチャグチャっと丸めた
恥ずかしくて顔が見れない
(こんな形でバレるなんて……///)
それから講義の間中、玉森くんの顔は見れなかった
「やっと終わったね！じゃあ、俺は先 部屋戻るわ」
バラバラとみんなが席を立つ中
藤ヶ谷さんは空気を読むように足早に立ち去った
「あのっ………じゃあ、私もこれで……」
流れで立ち去ろうとすると
そっと掴まれる服の裾………
「………///」
何も言わずにジッと座っている玉森くんの隣に
もう一度腰掛けた
しばらくすると人もまばらになって
私たちの周りには誰もいない………
「Aさん、ご飯食べた後 抜け出せる？」
「あっ………うん」
「じゃあ、19時にホテルの前で」
「分かった」
そう言うと立ち上がって部屋を出て行ってしまった
(怒ってるのかな…何言われるんだろう……私が唐突に好きって言ったから………手紙のやり取りなんてしなきゃよかった……)
後悔しながら食事を終えて
ホテルを抜け出すと
砂浜へ向かった
夜の海はあかりもなくて少し不気味………
昼間とは打って変わってひんやりした砂浜を歩くと
波の音に少しだけ心が落ち着いた
「Aさん……」
その声に顔を上げると
玉森くんが立っていた
「玉森くん………」
ずっと北山さんに夢中で見えてなかった………
今は、一歩下がってよく見える
玉森くんのいい所……
すらっと伸びる高い背は
モデルさんのようで
あぁ…私、こんなことも見えてなかったんだな……
改めて自分のバカさにため息が出る
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ゆり(プロフ) - ハニハニさん» お読みいただきありがとうございました！またハニハニさんに喜んでいただける作品を書いていけたらいいなと思っております！コメントありがとうございました(^^) (2019年4月22日 17時) (
レス) id: 16ebfdcf1c (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - まきこさん» お読みいただきありがとうございました！拙い文章でお恥ずかしいですが、楽しんで頂ける方がいらっしゃると思うと励みになります！コメントありがとうございました(^^) (2019年4月22日 17時) (レス) id: 16ebfdcf1c (このIDを非表示/違反報告)
ハニハニ(プロフ) - 終わっちゃって寂しいなーと思える作品でした。続編新作楽しみにしています。 (2019年4月22日 6時) (レス) id: 6c800c2a2c (このIDを非表示/違反報告)
まきこ(プロフ) - はじめまして！一気に読ませてもらいました！北山くん好きな私としてはこのままみっくんと終わっちゃうのかな〜と思ってしまってます(>_<)続き楽しみにしてます(^^) (2019年4月20日 8時) (レス) id: cfbbd37a93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆり | 作成日時：2019年4月15日 12時
