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真っ暗になった道を2人並んで歩く
会社近くの駅前にはタクシー待ちの列が出来ていた
(ここで北山さんと出会ったんだよなぁ……なんか、そんなに昔でもないのに懐かしいや……)
ボーッと眺めながら歩いていると
「Aさん、タクシーで帰る?」
「えっ?!」
「いや、タクシー見てたから 乗りたいのかなって」
「違う違う!ちょっと思い出してただけ」
「何を?」
「玉森くん、聞きたくないと思うよ?北山さんの話」
「…………聞きたいような聞きたくないような……」
「なんて事ない話だからいいのよ!忘れて」
改札を通って電車に乗り込む
最寄の駅に着いて改札を出ると
少し後ろを歩く玉森くんが私の腕を掴んだ
「やっぱりさっきの話聞きたい!」
「えっ?!」
「気になる気持ちの方が強いから……」
「中途半端に話した私がよくなかったね……ごめん……私、タクシー乗り場で北山さんと出会ったの…一緒にタクシー待ってて家が近いって分かって相乗りして…ただそれだけなんだけど、タクシー乗り場見てたら思い出しちゃって……未練があるとかそういう気持ちじゃなくて懐かしいなって……北山さんのことがなかったら玉森くんともこうなってなかったかもしれないし……」
「そうだったんだ………俺決めたっ!!!Aさんの中の思い出全部塗り替えるっ!」
「………どういう意味?」
「俺でいっぱいにしたいってこと!ここに立って!」
エントランスの前に立つと私をギュッと抱きしめた玉森くんはそっとキスした……
何度も何度も方向を変えてキスをして
息が上がって唇が痛くなるくらいキスをして
飽きるくらいのキスの後に
やっと気付いた……北山さんとキスした場所で
今日は玉森くんとキスをした
「今日……うちでご飯食べない?」
「いいの?」
「いいに決まってるじゃん……"彼氏"なんだから…///」
パッと明るくなる顔に胸が跳ねる
こうやって少しずつ私の中の北山さんが
消えて行って
玉森くんとの思い出が増えて
そんな毎日が幸せだって思えるんだろうな……
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ゆり(プロフ) - ハニハニさん» お読みいただきありがとうございました!またハニハニさんに喜んでいただける作品を書いていけたらいいなと思っております!コメントありがとうございました(^^) (2019年4月22日 17時) (レス) id: 16ebfdcf1c (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - まきこさん» お読みいただきありがとうございました!拙い文章でお恥ずかしいですが、楽しんで頂ける方がいらっしゃると思うと励みになります!コメントありがとうございました(^^) (2019年4月22日 17時) (レス) id: 16ebfdcf1c (このIDを非表示/違反報告)
ハニハニ(プロフ) - 終わっちゃって寂しいなーと思える作品でした。続編新作楽しみにしています。 (2019年4月22日 6時) (レス) id: 6c800c2a2c (このIDを非表示/違反報告)
まきこ(プロフ) - はじめまして!一気に読ませてもらいました!北山くん好きな私としてはこのままみっくんと終わっちゃうのかな〜と思ってしまってます(>_<)続き楽しみにしてます(^^) (2019年4月20日 8時) (レス) id: cfbbd37a93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆり | 作成日時:2019年4月15日 12時