素敵な恋の見つけ方 -2-

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「Aちゃん、おはよ！それ、会議室？」

「そうです！なんかトラブってるんですかね？朝からバタバタしてて……」

「ぽいよね…俺もそれで会議室呼ばれてる」

「研修明け早々、お疲れ様です……」

「お互いね…」

コーヒーを準備して会議室へ運ぶと
近くにいた社員さんに

「コーヒー足りなくなったらまた声かけてもらえますか？あと、何かお手伝い出来ることがあればおっしゃって下さい」

と声をかけて部屋を出た

みんな難しそうな顔をしてパソコンに向かっている

デスクに戻ると早速、部長が慌てていた

「お客さんの所でうちの設計にミスが分かって、大変らしいよ…原因を特定するために今 会議室に呼ばれてね…」

「部長、私たちに出来ることがあれば声かけてくださいね…」

「うん……長丁場になりそうだから、食べ物のフォローお願いできるかな？会議室に直接運べるようにお茶とおにぎりでいいからさ」

「分かりました」

いつもの仕事をこなした後も
定期的に会議室をのぞいて
コーヒーやお茶を差し入れる

ほとんどの人が作業に集中する中
私たちに出来る事はそれくらいだった

「今日はみんな帰れなさそうだね……」

「うん……こんな雰囲気の中私たち帰っていいのかなぁ…」

「でも、夕飯のおにぎりとお茶はもう届けたし…」

「私たちが居ても役に立たないなら帰ってまた明日、コーヒー淹れたり フォローしよう！」

部長に許可を取って定時に上がる

「なんか、申し訳ないね……」

さくらと歩きながら会議室を後にした
会社を出て少し歩くと前にさくらと行った居酒屋さんが見える

「さくら、なに食べたい？」

「うーん……軟骨の唐揚げ？」

「やっぱり？私も、あのお店見てそう思った！」

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