白雪姫と7人の恋人たち 1 (ページ50)

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「みんないるかねー？」

いきなり懐中電灯の光に照らされて
まぶしい………

北「オーナーさん！！！停電ですよね？俺たちは全員います」

北山さんが声を上げると

「よかった………一応、2本懐中電灯を持ってきたから使って…さっきラジオで復旧の目処が立ってないって言ってたから今晩はみんなで集まっていた方がいいかもしれないね…」

そう言って1階へと戻っていくオーナーさん

北「どーする？取り敢えず、復旧しないならたこ焼き作れなくね？」

二「外に食べに行くって言っても台風だし…」

「あっ……あのっ！お菓子パーティしませんか？お腹すいてるし、すぐ食べられそうなのお菓子くらいだし…」

宮「いいねー！じゃあ、俺部屋にあるの取ってくる！」

「あっ！私も！あと、部屋にミニランタンみたいなのあった気がするんでそれも取ってきます！
少しでも明るい方がいいですよね」

そう言って立ち上がると

「「俺もいく！」」

重なる2つの声………

暗闇の中、顔を見合わせる……

横「どっちか1人でいいんじゃない？」

「………私、一人で行けますよ………？」

その声にも耳を傾けず……

結局、藤ヶ谷さんと玉森さんが
付いてきてくれることになった

藤「タマは宮田について行ってやれば？」

玉「いや、ガヤこそ部屋にお菓子あるって言ってたじゃん！それ取りに行きなよ」

藤「俺の部屋はAちゃんの斜め前だから付いてきたんだよ」

玉「俺の部屋も隣だからついでについて来たの！」

言い合う2人に挟まれながら
懐中電灯を照らして歩く

部屋の前に着くと当たり前かのように
入ろうとする2人………

「……ここで待っててもらえますか？散らかってて恥ずかしいから…」

藤「でも、部屋の中危なくない？暗いし…」

玉「俺が手元照らしてたら両手が使えるから一緒に行くよ」

「……………」

結局、断りきれず3人で部屋へと入る