35 玉森サイド ページ35
いつの間にかAちゃんのそばで
寝てしまっていた俺は
誰かに揺り動かされて目覚める
「タマ………こんなとこで寝てたら身体痛くなるぞ…」
半分寝ぼけた顔を上げると
「あっ………横尾さん………おはよう………」
目をこすりながら体を起こす
「Aちゃん、体調悪いんだって?太輔から聞いた……今日の歓迎会どうする?俺、聞いたのさっきで……飯作っちゃったんだけど………」
「………貧血って言ってたから食べた方がいいと思うんだよね………今何時?」
「今、18時ちょっと前」
「Aちゃん………起きて………」
ゆさゆさと優しく体をゆすっても
起きる気配がない……
「俺、そろそろみんなが帰って来る頃だから1回下降りるわ。Aちゃんのこと頼んだぞ」
そう言って横尾さんが部屋を出て行った
「Aちゃーん………」
気持ちよさそうに眠るその顔を見ていたら
なんだか無性に
"自分のものにしたい"衝動にかられる
透き通るような真っ白な肌…
綺麗な黒い髪…
小さな口…
「赤いリボンをつけたらまるで白雪姫だね……」
静まり返った部屋に2人きり……
夕焼けに照らされてオレンジ色に染まる部屋で
眠るAちゃんにそっとくちづけた………
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横尾渉 - 面白いです。続き待ってます! (2018年9月12日 16時) (レス) id: 0c3559fc26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆり | 作成日時:2018年8月11日 0時