白雪姫と7人の恋人たち 1 (ページ45)

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「あれ、何してんの？」

髪の毛を拭きながら指差す方には
オーナーさんと千ちゃん………

「あれは……恋愛指導中です」

私が笑いながら答えると

「ほっといて上行くか！」

エレベーターへと向かって歩き出した

「あっ、ちょっ…二階堂！Aちゃん！」

いつまでも玄関でボーッとする訳にもいかず
呼び止める千ちゃんを残して
エレベーターへと向かう

「あれ、まだ当分終わりそうにないな」

「ふふふっ、そうだね」

「オーナーさん、話長いからなー！
そうだ！Aちゃん、もうメシ食った？」

「まだ！さっきまで千ちゃんと公園でダンスしてて」

「えっ？踊れるの？」

「ううん………センスのかけらもなかった」

「はははははっ！！！なんか想像つく」

「ちょっとー…それどういう事？」

口をとがらせると

「ねぇ……俺の部屋で一緒にメシ食わない？」

「えっ？ニカちゃんの手作り…？」

ホットケーキを焦がすほどの腕前に身構える私

「違うって！うまいカップ麺があんの！」

「あー！そーゆーことならイイよ」

お湯を入れるだけの料理に安心して

「じゃぁ、シャワー浴びて40分後ね」

そう言ってそれぞれの部屋へと帰った

シャワーを浴びて部屋着に着替えると
すぐに約束の時間
部屋を出て階段横のニカちゃんの部屋へと向かう

"チンッ"

エレベーターが開く音がして誰かが帰ってきた