白雪姫と7人の恋人たち 1 (ページ11)

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私は幼い頃の容姿コンプレックスから
こっちに来るまで前髪を伸ばし
メガネで顔を隠していた

東京に出てくることをキッカケに
今までの自分を変えたくて

髪の毛を肩までのボブに切り
メガネをコンタクトに変えた

「小さい頃のAちゃんに戻ったみたいね」

叔母ちゃんはそう言ったけど
5歳の私と20歳の私が同じなわけがない
面影が残る程度だろう

大量に作ったはずの料理はあっという間に
平らげられて………

千「あーお腹いっぱい！」

二「めっちゃ食った！」

宮「俺、プレイルームのテレビでアニメ見ていい？」

北「おいっ！洗い物ジャンケンしてからな！」

それぞれが立ち上がってジャンケンする

「あのっ！私、洗い物やりますよ」

申し出ると

北「いいから！これ、ここの恒例だから！
Aちゃんも！」

北山さんに誘われて輪の中に入る

「じゃーんけーんほいっ！」

負けたのは…………

藤ヶ谷さんと私………

「Aちゃん………ジャンケン弱いね」

「そうなんです………それってここのルール考えたら致命的ですよね………」

「大丈夫だよ！何だかんだ代わってくれるやついるし」

藤ヶ谷さんと洗い物をしながら話す

みんながいなくなったキッチンは

少しガランとしている