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「えっ?見てたんですか?………あれは……まだ結婚は考えられないなって思って……今日、友だちに言われたんです"玉森くんとの結婚生活は想像出来ない?"って……正直、想像出来なかった……というか私、結婚願望がないのかもしれないです……今が楽しくて幸せならまぁいいやって……玉森くんとそういう話もした事ないし……」
「大好きでも?結婚はしたくない?」
「………したくない訳じゃないんですけど、今はまだ早いというか……」
「じゃあ、俺とは?玉以外の……俺とも想像出来ない?」
「北山さんと………?」
「いや、ごめん……俺と想像できるか出来ないかなんておかしいよね……冗談、冗談」
ご飯を食べ終えて
お茶をグイッと飲んだ北山さんは
携帯を取り出した
「あっ、藤ヶ谷から連絡来てたわ!飲みに行くけどAちゃんどうする?明日、休みでしょ?玉ちゃんいないなら一緒にどう?帰り送るし」
さっきの北山さんの言葉が胸に残って
そのまま帰る気にもなれず
藤ヶ谷さんと合流することにした
こないだのお店まで歩いて向かう
「北山さん……さっきの結婚生活……北山さんは想像出来ますか?その…私と……」
「えっ?出来るよ!当たり前じゃん。Aちゃんがご飯作ってくれてる家に帰って"おかえり"って笑顔で迎えてくれてその日あった事をグダグダ話しながらご飯食べて……いずれは小さくてもいいから家を建てて子供が生まれて……逆に今の俺はAちゃんじゃないと想像できない……俺はAちゃんのことが好きだから……」
「…………」
まっすぐ私を見る目……
「あれ?Aちゃんも一緒だったの?」
藤ヶ谷さんの言葉がなかったら
その胸に飛び込んでいたかもしれない
(ダメだ……私、はっきりしない事にストレス感じてるから 驚くほどはっきり気持ちを伝えてくれる北山さんに揺らぐんだ………)
「駅前で偶然北山さんと会って……私もご一緒していいですか?」
「もちろんいいけど、玉は今日も遅いの?」
「はい………」
「取り敢えず入ろうぜ!」
北山さんに続いてお店へ入った
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作者名:ゆり | 作成日時:2019年4月29日 16時