20 ページ20
「俺、昨日 ガヤさんに言われたからじゃないけど……前から結婚のことは考えてて……でも、Aさんはそういう話あんまりしないから望んでないのかなぁとも思ってて……けど、やっぱり俺はAさんを"玉森"にしたいから……俺のものになって欲しかったんだ……///」
「………///うん………こないだ結婚観話した時からずっと……"玉森くんのもの"になりたかったよ……///」
「………///よかった………プロポーズってすっごい緊張するね……Aさん待ってる間、心臓が止まりそうだったよ」
「ふふふっ!"何でエントランスまで出て行かないといけないの?"ってちょっと不機嫌に降りてきちゃったよ」
「だって、ここは俺の思い出の場所だから……初めてAさん送り届けた場所……あの頃は、あの入り口がすごく分厚く見えたな……」
「………今は?」
「Aさんが俺の奥さんになってくれるなんて夢見たいっ!あっ!これ忘れてた!」
手にした箱から指輪を取り出して
私の左手をそっと握った
薬指にそっとはめられる指輪
「「…………ぴったり!」」
2人の声が重なった
「私、指のサイズ言ったことあったっけ?」
「へへへっ!俺、なんでも分かっちゃうからさー!」
「本当に?」
「実は……さくらさんに聞いた!あと、このお花屋さんはガヤさんに教えてもらったし 北山さんにも会ってきた」
「えっ?!朝からそんな事してたの?」
「うん……遅くなっちゃってごめんね……結婚するならちゃんと北山さんにも宣言しておこうと思って……」
「北山さん何て言ってた?」
「さくらさんとガヤさんは、すごい喜んでくれたけど……北山さんは……"幸せにしなかったら許さんっ!"って怒ってた」
「ふふふっ!北山さんらしい」
「俺は油断できないよ……北山さんって、結婚しても関係なくグイグイ来そうなんだもん……」
「大丈夫だよ!これがあるから!」
暗くなった空に指輪をかざすと
エントランスの光が反射してキラッと光った
紙切れ一枚だけど……
苗字が変わるだけだけど……
その小さな変化が幸せ……
今日から私は"玉森さん"
END
終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←19
616人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆり | 作成日時:2019年4月29日 16時