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「えっ?なに?ちょっ……いきなりどうしたの?」
驚く私にはおかまいなしで上半身裸になる
「どう?筋肉付いてきたと思わない?」
「えっ?あっ………うん……そうだね…///」
恥ずかしくて目をそらす
少しうつむいた玉森くんがまた話し出した
「実はね………ジムに通ってた……Aさん、引っ越しの時の事覚えてる?」
意味がわからなくてフルフルと首を振る
「えっ?!覚えてないの?…………まぁいいや……それなら隠す必要もなかったか………
あのね、隣の部屋から荷物運ぶだけだから2人でやろうって引っ越ししたじゃん?俺の部屋のベッド解体して2人で運んでる時、Aさん俺に"玉森くんの腕って細いね!私の方が力ありそうじゃない?腹筋は割れてないけど昔から筋肉質なのよ!"って言ったの……それで、俺はちょっとAさんに負けたような気がしてて 筋肉つけてムキムキになったらもっと俺のこと好きになってくれるかなって内緒でジムに………」
「…………………」
自分が悩んでいた理由が何とも拍子抜けする内容で言葉が出ない
「そうだったんだ………なんか……そんな理由だと思わなくて私………じゃあ、どこでお風呂入ってきてたの?」
「もちろん、ジムだよ!シャワー浴びたら家で入らなくてもいっかって思って……っていうか、Aさん起きてたの?いつも寝てるからそんな事知らないかと……」
「あっ………///ごめん………私、玉森くんが浮気してるのかと思って……その……なんか、起きて待ってるのも鬱陶しいと思われるかなって……寝たふりしてて………」
「はっ?浮気?そんなのする訳ないじゃん!俺がAさん以外に誰かを好きになるなんてあり得ないよ!それに……俺、実はちょっと不安だったんだ……この同棲を始める時も俺が強引にココ住んでもいい?って感じだったじゃん……Aさん本当は断れなくて"いいよ"って言ってくれたんじゃないかなって思って……だから、ちょっとでもAさんの理想に近づけるように内緒で………」
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作者名:ゆり | 作成日時:2019年4月29日 16時