素敵な恋の見つけ方-1- (ページ7)

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「あーっ！終わった！」

「でさでさ、今日挨拶に来るらしいんだけどどの部署も玉森くん目当ての女子で大騒ぎらしいよ！」

「あー……モテそうな顔してたもんねー」
(お隣さんって事は言わない方が無難だな…)

まとめた書類をコピーして
部長の元へと向かう

「部長、先ほどのデータまとめたものなんですけど目を通して頂けますか？」

「おう！」

部長が顔を上げると
後ろで小さく悲鳴が上がる

「んっ？」

部長と共に覗き込むと
藤ヶ谷先輩と玉森くんが立っていた

「失礼します。本日付で僕の下に就くことになりました。玉森です。部長、こちらの皆さんには特にお世話になるかもしれないのでよろしくお願いします」

「おーっ！藤ヶ谷くんか！またモテそうな子見つけてきたねー営業は顔も大事だからなー！よろしくよろしく！」

割と気さくに話すうちの部長は
玉森さんの背中をバンバン叩きながら
嬉しそうに握手した

「よろしくお願いします」

頭を下げる玉森くんと目があう

「ここの仕事はこの子がほとんど仕切ってるから何でも聞くといいよ！なっ？」

期待に満ちた目で私を見る部長………

「えっと………はい………頑張ります」

私が新人のような挨拶になってしまう
ニコッと笑ってぺこりと頭を下げた玉森くん

「Aちゃん、よろしくね」
藤ヶ谷先輩も私にニコッと笑いかけると
玉森くんを連れて出て行った

「ねぇ！ちょっとヤバくない？予想以上にイケメン……///私、本気で狙っちゃおー」

「さくら、あーゆー子好きそうだもんね」

「ライバルが多すぎるな……まずは接点作らないと…」

「うちの部署は営業さんと会う機会も多いし、他の部署よりは有利なんじゃない？」

「だよね………頑張る！」

気合の入るさくらを尻目に
またパソコンへと向かった