41 ページ41
「やっぱ覚えてないか………俺、学生の頃この近くに住んでたんだ。日課のランニングしてたら、ふらふら歩いてる女の人がいて 倒れそうだなーって思ってたら案の定座り込んじゃって"大丈夫ですか？"って声かけたら見ず知らずの人なのに"大丈夫じゃないっ！見て分かんないの！"って怒鳴られちゃって、でも綺麗な人だし家まで送りますって抱えたらこのマンションで……俺、酔っ払ったAさんに肩貸してこのマンションまで担いだんですよ！」
「…………そんなことあったっけ？」
「ちょっ……全然信じてない顔！！！3年くらい前ですっ！」
「あー………元彼と別れた時かな………」
私が酔い潰れたのはそれくらいだ……
合コンで少々飲んだくらいじゃ潰れない
「それで、俺すぐここに引っ越そうと思ったんですけど 家賃高くて…学生の俺じゃ無理で一度は普通に就職したんですけど、給料が安くて 先輩のツテで入れてもらった会社が今の会社です」
「えっ？！じゃぁ、私が働いてる会社まで知ってたってこと？」
「いや……そこまでは……時々帰ってくるAさん覗いたりしてたけど、あくまでランニングのついでですから！」
「言い訳すると余計怪しいわよ」
「本当ですって！送ったのエントランスまでだし、部屋番号までは分かんなかったから 引越しの挨拶行ってびっくりして…さらに会社も同じでびっくりして……あの時は声が出なかったな……驚きすぎて…」
「送ってもらった記憶は全然ないけど、私 香水の匂いは覚えてたと思う……玉森くんの香水の香り、どこかで嗅いだことあるなってずっと思ってたのよ」
「………本当ですか？」
目を輝かせる玉森くんに少し驚いた
「……そんなに嬉しい？誰だったかなーって思ってた程度だけど………」
「嬉しいです……////」
耳を赤く染めて噛みしめるように喜ぶ玉森くんに心臓がキュンとはねる
「そっ……それより、北山さん遅いわね！」
話題を変えて携帯を開いて見るものの
連絡はない……
「Aさん、本当に北山さん来るんですか？勘違いとかじゃないのー？」
「そんな事ないわよ…………多分………私、ちょっと見てくる！」
「えっ？！こんな時間に外でたら危ないって！俺も行く」
上着を羽織って外へ飛び出すと
周りに人影はない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 494人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆり | 作成日時：2019年3月30日 1時
