検索窓
今日:1 hit、昨日:8 hit、合計:136,498 hit

24 ページ24

「部長、すいません!新人教育してて」

「おー、いいよいいよ!あのさ、このサーバーなんだけど…」

「はいっ!」

(からかってるのかな………)

マスク越しとはいえキスされたのなんて久しぶり

"ドキドキドキドキ"

鼓動がなかなか治らなくて仕事中はうわの空……

"キーンコーンカーンコーン"

終業のチャイムが鳴って席を立つと
残業するというさくらに手を振った

(メガネのお礼しなきゃなー)

すっかり腫れの引いた目を触ると
心も落ち着いていることに気づいた

(年齢重ねて立ち直りも早くなったのかな…)

それでも、駅に向かって歩く人の中に
無意識に北山さんの後ろ姿を探していた……

「Aさーんっ!置いてかないで下さいよー」

「この声は………玉森くん、声が大きいよ…」

「…すいませんっ!でも、全然待ってくれないんですもん」

「まず自分がしたこと謝ったら待っててあげたけどね」

「……会議室の事なら謝りません」

「……そう。じゃぁ、私たちこれで終わりね」

「えっ?!マスク越しだからセーフじゃないですか!」

「セーフとかアウトとかそういう問題じゃないの!大人をからかわないで」

「からかってません!本気です!それに俺だって子供じゃないっ!謝ったらあの時の俺の行動が嘘になるじゃないですか!だから、謝りませんっ」

「…私、好きな人がいるの」

「……えっ」

「…北山さんの事好きなの…だから泣いてたの。彼女がいるって知らなかったから…これで分かってくれた?」

「…嘘。…あきらめません」

「…本当よ。……そういう熱意に心を動かされる人もいるかもしれないけど、私はそういうタイプじゃない」

「……まだ好きって言ってません!」

「…………玉森くん、何がしたいの?私にどうして欲しいの?泣いてた理由も言ったし、これでいいでしょ?」

「…………でも、俺はAさんに一目惚れしちゃったし 話してみたらやっぱりかわいい人だって思ったし だから……あきらめられません」

「………本当にごめん……彼女がいる事は分かったけど、私まだ北山さんのこと好きなのよ…だからその気持ちには応えられない…」

「それでもいいです……」

「………そう」
そこからは何も言わずに
マンションへと帰った

さくらがどのくらい本気で
玉森くんを狙ってるのか分からないけど……
私は親友の恋を応援したい……
いつも私の恋を1番近くで応援していてくれたから…

(さくらが聞いたら怒るかなぁ……)

憂鬱な気持ちのまま眠りについた

25→←23



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (146 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
494人がお気に入り
設定タグ:Kis-My-Ft2 , 北山宏光 , 玉森裕太   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆり | 作成日時:2019年3月30日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。