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「Aさんっ!こっち!」
グイッと腕を引っ張られて階段へ駆け込んだ
「エレベーター、使わないの?」
「えっ、だってみんな噂してたし…Aさん嫌かなって…」
「ふふふっ、ありがと。でも、別にいいのよ。コソコソしてた方が怪しまれるじゃない?」
「そっか……」
「じゃぁ、ここで」
「あっ……うん………」
玉森くんと別れて自分の部署へ向かうと
さくらと鉢合わせた
「A、大丈夫?………じゃないか……その目……これでもかけときな」
「はははっ!ありがと!でも、サングラスはおかしいでしょ」
「じゃぁ、こっち!」
「………これならアリか…どう?似合ってる?」
「似合ってる!美人度は多少下がるけど」
「はははははっ!さくらといると元気でる」
「あたりまえじゃん!」
さくらに度が入ってない眼鏡を借りて
マスクで誤魔化した
「おはようこざいまーす」
デスクに着くとすぐ藤ヶ谷さんが顔を出した
「Aちゃん、ちょっといい?」
「あっ、はい…」
2人で部屋の外に出ると
廊下の端っこに誘導された
「昨日、ごめん……俺の勘違いで…」
「えっ?そんな……大丈夫ですよ!やめてくださいよー…全然気にしてませんから」
「いや………でも、なんか部屋出る時様子おかしかった気がして…なんでかなってずっと考えてて…北山のこと知ってたの?」
「はい……こないだ偶然、タクシー相乗りする機会があって少し話したくらいだったんですけど」
「そうだったんだ………でも、振り回すかたちになっちゃったから…本当にごめんね……」
「大丈夫ですって!北山さんの担当は藤ヶ谷さんでいいんですよね?昨日の打ち合わせの報告書、共有できるようにアップしといてもいいですか?」
「あっ、あれさ…玉に任せようと思うから 玉に確認取ってもらえる?あと、その後の流れも説明しといてもらえると助かる」
「玉森さんが担当するんですね…分かりました!後で、教えときます」
「じゃぁ、俺は外出てくるから後よろしく」
「はいっ!行ってらっしゃい」
「行ってきます」
藤ヶ谷さんが出ていくのとほぼ入れ替わりで
玉森くんがやってきた
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作者名:ゆり | 作成日時:2019年3月30日 1時