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「さくらー!!!私の最後の合コン、あのメンツはないわー!その上、2人が先に帰ってるってどゆーことよ!まぁ遅れた私たちも悪いけどさ」
お酒も入って言いたい放題の私
「ごめーん!!!今度、埋め合わせするから!」
「違う違う!私は合コン卒業したの!埋め合わせとかいいから!」
散々、2人で飲み直すと
すっかり酔っ払いのいい気分……
「さくら、タクシーで帰る?」
「ううん……タクシー高いから電車で帰る」
「えー……私、タクシーで帰ろうと思ったのにー…」
さくらを一人にする訳にもいかず
駅の改札まで一緒に向かう
「じゃあ、気をつけて帰りなよー」
改札からさくらを見送ってタクシー乗り場まで向かうと1人の男性が携帯を触りながら立っていた
(わぁ、横顔すっごいタイプ………こんな人に出会いたかったのよ私は………)
タクシーの列に並びながら
横顔を盗み見る
何とか接点を……と思うものの
いきなり逆ナンのように話しかける勇気なんて
あるはずなくて………
無意識に携帯を取り出した
(さくら、帰れたかなぁ………)
いつもはすぐに来るはずのタクシーは今日に限って出払っていてなかなか戻って来ない
SNSやネットニュースを見て
時間をつぶしているのもそろそろ限界だった
(遅い………)
顔を上げてタクシーが入ってくると思われる道を
キョロキョロしていると
前に並んでいたイケメンが顔を上げた
バチッと目が合う
(あっ………正面から見てもやっぱりかっこいい……)
いつもの合コンスマイルで微笑むと
「タクシー……遅いっすね」
話しかけてくれた
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作者名:ゆり | 作成日時:2019年3月30日 1時