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気づけばもうマンションの
エントランスまで来てしまっていた
「俺 きっと初めてあった日からずっとAちゃんに惹かれてた……落ち込んだ自分に同情して告白してくれたんだと思って一旦断ったんだけど……時間が経っても俺の頭の中にはずっとAちゃんがいて……あぁ、俺 好きだからあの日Aちゃんの家に行ったんだ…って………自覚したらいきなり家に押しかけたこと本当恥ずかしかった……こんな俺だけど………Aちゃん、俺と付き合ってください……代わりとかじゃなくて、ちゃんと彼女として俺の隣にいて欲しい…」
恥ずかしそうに鼻をこすりながら
うつむく北山さんに思わず抱きついた
「はいっ!もちろんです……///」
目の前が薔薇色に見えた
ずっとずっと願ってたこんな日が来ることを
「はははっ!よかったーっ!!!俺、いつ言おうかすげー迷ってて…電話で言うことでもないと思って……でも、さっきホームでAちゃん見つけた時 自分の気持ちがもう抑えられなくなってる事に気付いて………本当によかった……」
ギュッと私の背中に手を回してくれる北山さんに
私もギュッと抱きしめ返す
「大好きっ!」
顔を上げると目尻にシワを寄せて笑う北山さんと目が合う……
どちらからともなくそっと近づいて
唇が重なった………
「………もう一回…」
何度キスしただろう……
もうエントランスの前だってことも忘れていた
ただ愛しい……嬉しい……離れたくない……
「………これじゃぁ、キリないな………」
しばらくしてからそう言った北山さんが
そっと離れると私の手を握って
「本当は泊まりたいけど…明日、朝早いんだ……また来ても良い?」
「もちろんです」
「………じゃあ………」
何度も振り返って手を振る北山さんを
姿が見えなくなるまで見送って
マンションへと入る
(私……北山さんの彼女になれたんだ……///嘘みたい……///)
改めて思い出すと顔が真っ赤になった
エントランスで何やってんの…///
若くもないのに恥ずかしい………
完全に周りが見えてなかった事を反省した
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作者名:ゆり | 作成日時:2019年3月30日 1時