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「おはよー」
「おはようございます!」
藤ヶ谷先輩がいつも通り外回りの前に顔を出す
「聞いたよ!玉とタクシーで愛の逃避行だって?」
「えっ?!ちょっ……違いますって!誤解です」
「そうなの?本人は、デレデレしながら"楽しかったですー"って言ってたけど」
「……………」
(なんで否定しないのよ!)
若干の怒りを感じながら
藤ヶ谷先輩に資料を手渡す
「Aちゃん 可愛いから、懐かれちゃったんじゃない?俺から、ほどほどにって言っとく」
「………ありがとうございます….///」
(やっぱり藤ヶ谷先輩って優しい)
出て行く後ろ姿を見送りながら
感謝と尊敬の気持ちを込めて拝んだ
「それで?タクシー王子には会えたの?」
お昼休み、さくらと話しながら食べる
「それがね!定時には上がらないのかもって思って……結果から言うと会えなかった。それで、私 考えたのよ!初めてあった日も私たちが散々飲んで終電逃すような時間でしょ?だから、残業とかで定時には現れないのかなって…だから今夜は遅い時間に行ってみることにする」
「………名探偵ごっこもいいけど、会ってどうしたいの?その姿を盗み見るだけじゃストーカーだよ?」
「分かってる!それを昨日考えてたのよ!会ったらこないだのお礼って言って連絡先渡してご飯に誘うの!それなら自然だし連絡先もわかる」
「断られたら?一回断られてるんでしょ?」
「そう……お礼なんて良いって言われちゃって……それ言われたらもう私には術がない………」
「合コンの女王が何言ってんのよ!そこまでして会いたい人に巡り会えたんだから、がんばんなさいよ!」
「………うん」
今日会えたら?
会えなかったら会えなかったで寂しいものの
会えたらその時はどう話しかけようか…
どっちに転がっても心が落ち着かなかった
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作者名:ゆり | 作成日時:2019年3月30日 1時