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「横尾さんっ！手伝います！」
お皿を洗う横尾さんの隣に立って
食器乾燥機にお皿を並べて入れる
横「Aちゃんが出て行っちゃったら俺は……料理の作りがいがないなぁ……1人で作るのちょっと寂しくなってんだよね……」
「………2人でここに立つことが多かったですもんね……」
横「これから玉がAちゃんの作った料理独占するのかと思うとすごいイライラしてくる」
「えっ？！いやいや……私より横尾さんの方がお料理上手じゃないですか！」
横「そんな事ないよ………」
結局みんなが引き止めてくれるのに
無理やり出て行く訳にもいかず
入籍を済ませた私たちは
しばらくシェアハウスで暮らすことにした
玉「部屋ぐらい一緒でもいいよね？って言いたいけど2人で1部屋は狭いよね……さすがに………全然結婚した感じがしないんだけど……」
「まぁ、生活は変わってないですけど……私は名字が変わりました！」
玉「あぁ、"玉森さん"になったね！でも、会社でもここでも結局Aちゃんだし実感がやっぱりない………」
「じゃあ、これは？指輪っ！！！」
玉「うん………この指輪くらいだよね！変わったのは！………毎日暇さえあれば眺めちゃう！」
「私もです！」
玉「俺のものになった実感が欲しい……」
「私はいつも裕太くんのものですよ」
北「はい！そこまでー！！！あとは部屋でやって下さーい！！！」
玉「ミツ！！！帰ってきてたの？」
北「帰ってきたのが俺でよかったな！二階堂とかだったら、もっと言われてたかもよ？」
「ごめんなさいっ……お恥ずかしいところを………///」
北「Aちゃんは悪くないよ！いつもご飯ありがとうね」
玉「うちのお嫁さんをこき使わないで下さい！」
北「戸籍上はお前のお嫁さんかもしれないけど、ここでは"Aちゃん"だから！この違いわかる？」
玉「あーっ！！！早くココ出たいっ！！！」
結婚してもシェアハウスで暮らせることが
みんなと居られることが嬉しい
2人だけの生活はまだお預けでもいい
ゆっくり時間をかけて
夫婦になっていきたいから………
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作者名：ゆり | 作成日時：2019年3月29日 22時
