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退院から1ヶ月後…………
玉「本当に行くの?」
「はい……だって、爺やさんから連絡もらって是非どうぞって……」
玉「何言われるか分かんないよ?」
「何も言われませんよ!私、お母様と会ったことありますし」
玉「えっ?!母さんと?いつ?どこで?なんで?」
「もう……そんなことはいいですから!裕太くんも行くなら準備してくださいっ!」
今日は玉森家の食事会に参加する
お二人でお越しくださいの文字の下には
綺麗な字で
"Aさんがお元気になられたと聞いて安心しております。是非お顔を見せて頂きたいです。"
と書いてあった
玉「俺、家出してるんだけど……」
「そんな事分かってますって!私、お家の場所分からないんですけど……どれくらいかかりますか?」
玉「えっ?……そうだな…30分もあれば着くんじゃない?」
「じゃあ、そろそろ出ないと!」
乗り気じゃない裕太くんを連れて
下へと降りると爺やさんが迎えに来てくれていた
爺「おぼっちゃま、お久しぶりです!お元気そうで何よりです!A様も……お二人がこうして並んでいらっしゃると爺は………」
玉「そんな話いいから、車出して……だから行きたくなかったんだよ」
ふくれっ面の裕太くんを横目に
車に乗り込んだ
母「まぁ!お久しぶり!来て頂けて嬉しいわ!もうお身体は大丈夫なの?」
「はいっ!おかげさまで!裕太さんに随分お世話になってしまって……」
母「この子が人のお世話をする日が来るなんて……家出させて本当に良かったわ」
父「Aさん、はじめまして裕太の父です。話は家内からよく聞いているよ。さぁさぁ、こちらにどうぞ…………裕太、おかえり」
気まずそうにうつむく裕太くんの服の裾を
チョンと引っ張ると
少し安心したように笑った
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作者名:ゆり | 作成日時:2019年3月29日 22時