ちぐはぐにみえて実は〈リヴァイ〉 (ページ3)

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特殊能力2 ページ3

『遠くの音がよく聞こえるんです。それから遠くの物もよく見えるし、匂いもよく分かります。』
ハ「なるほど。」
『皆さんの声や匂いは覚えたので今度からすぐに見つけ出せると思います。』
エ「なるほど」
ハ「それはすごいや。森での訓練の時、索敵に長けていたっていうのを聞いたんだけど、それも何か関係があるのかい？本物じゃないから匂いや音はしないだろうし、ましてやあの森の中じゃ見えないよね？」
『それは、、、私にもよく分からないんですが、目を閉じて、口笛のような、何かこう、音を発すると頭の中に景色が見えるんです。』
『出した音が返ってきて形に見えるというか、、』
ハ「そんなこともできるのか。」
エ「ところでAはどの兵団に？」

両親から言われた言葉でひとつだけ覚えていることがある。

“生まれ持った優れた才能は誰かの為に使うの。貴方のその力はきっと誰かの役に立つわ”

そんな優れた能力であるはずの力も、迫害によって絶滅危惧となってしまったらしい。だから私は大事に使わなければならない。
いっそのこと全人類でも救ってやろうか、そんな野望を幼いながらに抱いたのだった。

『調査兵団に入りたいです』
ハ「それは丁度いいや」
ハ「A、調査兵団に入って私たちに協力してくれないかい？」
『え、？』
ハ「何か問題が？」
『いや、まだ卒業まであるのにそんな簡単に決められるものなのですか？』
ハ「問題ないよね？団長」
エ「あぁ。歓迎しよう」
『お二人は良くても他の皆さんが何というか、というより、できればこの能力については公にしたくないので何と説明したら良いかというか、、、』
ハ「それなら心配いらないよ。人類最強が君の面倒を見てくれるからね」
リ「おい。そんな話は聞いてねぇぞ」
ハ「こんなかわいい子にもしもの事があったらどうするんだい？」
リ「巨人を相手する身でそんな事言ってられねぇだろ」
ハ「巨人よりも人の方が怖いっていうことはあなたが良くわかっているんじゃないの？」
エ「私からも頼む。リヴァイ。調査兵団のためだ」

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そんなこんなで調査兵団に入団することとなったAちゃんの最初のお話。
入団後は、ハンジさんを筆頭にAちゃんの能力の限界を確かめる実験を行ったり、実際に壁外調査で実践を行なったりすることを通して実績を積んだ彼女はやがて“調査兵団の犬”と呼ばれるのでした。

-完-