【１９*】 ページ19
金城side
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試験監督「では、皆様本日はお疲れ様でした。気をつけてお帰りください」
試験監督の挨拶で生徒達はわらわらと教室を出ていく
はぁ、めっちゃ腹減った
翔也とバーガー食いに行くか
リュックを手に取りながら立ち上がると、チラリと隣の方へ視線を向ける
あ、もう帰ってる
名前聞いとこおもてんけど、しゃあないな
さて、俺もはよ帰ろ…とリュックを背負い、教室から出ようと歩き出す
と
あれ
このカバンもしかして…
彼女のものであろうカバンを手に取ると、慌てて教室を出る
女の子「…」
あ！
目標発見！
人混みの中を掻き分けながら、彼女の方へ歩みを進める
金城「…待って！」
女の子「えっ？」
何とか追いついた俺は彼女の肩を掴む
ギョッとする彼女の表情に俺は慌てて手を引っ込めると、カバンを彼女に差し出した
金城「これ、忘れてましたよ」
女の子「…あっ！す、すみません！」
流石の彼女も慌てた様子でカバンを受け取っていた
金城「…ププッ」
女の子「え？」
俺はわざとらしく口を抑えながら笑うと、彼女はなんのことかわからずにじっと目を見開いたまま俺を見つめる
金城「さっき笑われた仕返し」
女の子「…」
あれ
冗談のつもりやってんけど…
金城「あ、今のは冗談で… ─────」
女の子「…ぷッ、アハハハ！」
金城「え」
ケラケラとさっきよりも楽しそうに笑う彼女に拍子抜けする
暫く笑った彼女は満足したようで、キリッとまた無表情に戻ると俺の方へ顔を向ける
女の子「…試験が終わっても何だかずっと緊張してて、でも今はその緊張も無くなりました。あと、カバンも届けてもらってありがとうございます」
金城「あ、いえ…」
では、と彼女はその場を去っていく
金城「…」
彼女の背中が見えなくなるまで見届けていると
？「あ！いたいた！」
金城「ん？」
聞き覚えのある声が耳に届き、慌てて後ろを振り向く
木全「教室前で集合って言ってたじゃんか！」
金城「あ、めっちゃごめん」
プンスカと怒る翔也を宥めながらも、また彼女が去った方へ視線を向ける
あの子、全く表情変わらんな思ったら急に笑うし
大人な子なんかな思ったら結構抜けてるし
なんやろ
あの子、目離されへんわ
妹おったらこんな感じなんかな
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藍莉。(プロフ) - すいません。返信遅くなりました。本当ですか！ありがとうございます。全然もちろんご自身のペースで構わないので完結させていただけたら幸いです。いつまでも気長に待ちますから大丈夫です。楽しみにしてます。 (2020年11月14日 2時) (
レス) id: 0d4600033b (このIDを非表示/違反報告)
ピョン(プロフ) - 藍莉。さん» ご感想をくださり、ありがとうございます。皆様の思い描くメンバー像をできるだけ崩さないようにしていたのですが、そのように感じて下さり本当に嬉しい限りです。不定期更新にはなりますが、必ず完結させますので気長にお待ち頂けますと幸いです！ (2020年10月28日 20時) (レス) id: 3e420d2bce (このIDを非表示/違反報告)
藍莉。(プロフ) - はじめまして。碧海くんも木全くんもすごくキャラ通りで読みやすかったし、この小説が好きになりました。今後の展開が気になります。更新たのしみにしてます♪ (2020年10月26日 1時) (レス) id: 064948f40b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピョン | 作成日時：2020年9月7日 15時
