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「えっ、ペア組むならトントンなん……！？ ……ちょっと考えるわ」
嫌そうに言った後、思いついたように言った。
「……あ、ゾムはどうなるん？ もしルシアちゃんと同じように剥奪なんやったらAちゃん一人になるやろ？」
……ま、アイツが剥奪なんて無いやろうけど。
そうぼそっと付け足しグルさんに聞くとグルさんは今から話す、と。
「ゾムは厳重注意で残すことにした。
最高戦力であるゾムを失うのは此方に損が大きいからな
……Aは話があるそうだから後で部屋に行ってやってくれ」
「……あ、うん、わかった」
唐突に名前を呼ばれ吃驚するも返事し考える。
ゾムは注意で残されルシアは剥奪……。
何故だろう。
「最後に何か質問や報告等あれば伝えてくれ」
「……はい、ルシアは何で称号剥奪になったのか、教えてほしい」
此処を逃せば、もう聞けない。
思い切ってグルさんに聞いてみた。
すると、邪魔やから、なんてぼそっと言われた。
「んん”……嗚呼、説明していなかったか。
内部情報を外に漏らされたことがエーミールとロボロの調べにより発覚した。
スパイだったのだろう、これ以上話されると迷惑な為、俺とエーミールで熟考した上でこの処分になった」
内部情報が、外に？
そんなこと、しない筈。
なのに、彼に言われると説得力があって本当にしたのではと思ってしまう。
否、きっと事実なんだろう。
「そ、そっか、分かった、有難う」
動揺を隠せず何度かどもりながらも返事する。
その後は書類や任務についての報告がされた。
「では、もう無いようなので解散。各自仕事に戻ってくれ」
みんなばらばらに立ち上がり部屋に戻っていく。
私も、ゾムの部屋に寄って戻ろうか、と立ち上がると、オスマンに声を掛けられた。
「今日、15時、Aが良ければ最後にルシアも交えてお茶会せぇへん？」
「えっ、本当？ したい……！！」
「ほんま？ 良かった、じゃあまた中庭で」
最後に会えるのが嬉しくて咄嗟に返事すると嬉しそうに笑ってくれた。
何だか裏があるような気がしたけど無視してゾムの部屋へ向かった。
「あんな嘘信じるとか、大丈夫やろか……」
「ははっ、馬鹿でも可愛らしいだろう」
――しかも、馬鹿の方が変な知識が無くて扱いやすいしな。
深緑と灰の視線が彼女の純粋無垢な身体を貫く。
嗚呼、色々な人に馬鹿と呼ばれ、何とも哀れな彼女はこれからどうなるのだろう。
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白瀬(プロフ) - この作品はもう更新できません！ https://uranai.nosv.org/u.php/novel/Kur0se16/ ←リメイク版を書きました元1939現白瀬です！コメントなんて見てる人いるか分かんないけど宣伝！良ければ見てください！！ (12月25日 13時) (
レス) @page2 id: 88f60c6208 (このIDを非表示/違反報告)
1939(プロフ) - 理沙（まいか）さん» 返信遅くなり申し訳ありません、コメント有難う御座います。把握いたしました、修正しておきます。 (2022年3月1日 15時) (レス) id: 82056bb584 (このIDを非表示/違反報告)
理沙（まいか）(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。フォントを配布している者です。私のフォントの中にライセンス表記が正しくないものが多かったため一度利用停止してもらってもよろしいでしょうか？ (2022年2月24日 17時) (レス) id: 4a1dde520e (このIDを非表示/違反報告)
1939(プロフ) - 移行先です。御迷惑お掛けし申し訳御座いません。 (2021年6月24日 18時) (レス) id: cf06e0e6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：1939 | 作者ホームページ：
作成日時：2021年5月28日 7時
