24 ページ25
「はーー疲れたーー！」
パソコンの右下に目をやるともう九時五十五分。
集中すると時間が早く過ぎるな、なんて考えつつ急いで準備し会議室へと向かった。
.
「ごめんなさい遅れましたっ」
会議室の扉を開け入ると、皆一斉に此方を向き、少し恐怖を覚える。
「あー、大丈夫やで、まだ来てへん奴居るし。てかAがぎりぎりなんて珍しいな」
トントンの言葉に座りながら他の席を見ると、遅刻常習犯の大先生とシッマは勿論、何時もは遅れてこないルシアとゾムまでもが居なかった。
ゾムはそうだろう、という感じだけど、ルシアは何でだろう。
「あ、書類やってたら時間ぎりぎりになってた……。本当だ、四人も居ないなんて……」
話しているとバタバタと足音が近づいてきて、大先生とシッマが入ってきた。
「セーフ！？」
「アウトやボケ、はよ座れ」
ロボロのその声に大先生は私の前、シッマはペアのシャオロンの隣に座った。
ゾム、ルシアを除く全員が座ったころ、グルッペンが口を開く。
「ゾムの事は知っているだろう。処分も決定したので其れも話すが、それより先に重大な発表だ。」
「――ルシアを、処分する」
「幹部という地位を剝奪し、一般人へと戻す」
「何か質問はあるか。尚、これは決定事項な為変えることはできない」
……何で。
頭が、真っ白になり、次の瞬間此処に来た頃の様子が鮮明に思い出される。
『ルシアです、よろしくお願いします！』
とっても可愛くて、優しくて、私にもたくさん話し掛けに来てくれていた。
任務失敗したことも無かったはず。何で、彼女が。
「はい、一般人に戻すて、詳しく教えてほしいんやけど。なんか情報漏らされたらどうするん？」
そう聞いたのはオスマンだった。
何時もの柔らかい雰囲気ではなく、真面目。
会議だから当たり前なのだけど。
「嗚呼、それについては安心してくれ。きちんと口封じしたからな。下手に言ったら死に至る可能性が有る、とも言っておいたから相当な馬鹿でもない限り言わないだろう」
口、封じ。
ルシアは何をされたのだろう。
もしかして、侵入者にするような拷 問したのだろうか。
ふぅん、と納得したように言ったオスマンに続き、ペアだった大先生が質問した。
「はぁい、そうなったら僕のペアはどうなるん？」
「一人か、今一人の奴……、トントンとペア組むか、三人か。お前に任せるぞ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 93人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白瀬(プロフ) - この作品はもう更新できません！ https://uranai.nosv.org/u.php/novel/Kur0se16/ ←リメイク版を書きました元1939現白瀬です！コメントなんて見てる人いるか分かんないけど宣伝！良ければ見てください！！ (12月25日 13時) (
レス) @page2 id: 88f60c6208 (このIDを非表示/違反報告)
1939(プロフ) - 理沙（まいか）さん» 返信遅くなり申し訳ありません、コメント有難う御座います。把握いたしました、修正しておきます。 (2022年3月1日 15時) (レス) id: 82056bb584 (このIDを非表示/違反報告)
理沙（まいか）(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。フォントを配布している者です。私のフォントの中にライセンス表記が正しくないものが多かったため一度利用停止してもらってもよろしいでしょうか？ (2022年2月24日 17時) (レス) id: 4a1dde520e (このIDを非表示/違反報告)
1939(プロフ) - 移行先です。御迷惑お掛けし申し訳御座いません。 (2021年6月24日 18時) (レス) id: cf06e0e6c9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：1939 | 作者ホームページ：
作成日時：2021年5月28日 7時
