シンデレラ・ストーリー【9】

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玉森side



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椿「心の手当てって？」







玉「んー。


俺、本当の手当ては出来ないけど



心ぐらいは軽くできるかな〜って」



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椿「つまり？」



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玉「つまり、こーゆー事」



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そう言って俺






椿のほっぺにキスをした








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玉「俺からのキスはねぇ、


風邪が治るキスなんだよ」



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椿「なにそれ(笑)」



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玉「なに？疑ってんの？」





椿「うん」



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玉「じゃあ…」






今度は




椿のまぶたにキス






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玉「どお？治った？」





椿「全然」



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玉「えぇー。」


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頑張ったのに



って



ぶーぶー言ってたら





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椿「唇にしてくれれば治ると思う」


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ほんのり顔を赤くして




そう言った椿




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玉「可愛い」




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そんな椿の



唇にキスした時





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ガラッ






って







保健室のドアがあいて









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「ゆ…くん、大丈夫…？」



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ちょっぴり泣きそうな、A




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玉「え!?どしたの」






あ「い、いや…椿さんもいたんだね」



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椿「Aちゃん」




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あ「じゃ…」



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そう言って




なぜか涙を溢れ出して




走って




保健室を出て行ったA





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玉「？？」



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あんまり意味がわかんなかったけど




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追いかける理由とか





そんなのはないから




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玉「どお？治った？」



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また、





椿に





微笑んだ




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