REBORN ―己の使命。そして存在―弐 (ページ5)

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嵐戦ページ5

―夜―

俺(とA)はいつもの通り、フードを深くかぶってベルの戦いを見守りに来た。

…しかし…。

貴「どういうこと？もうすぐ約束の時間なんだけど？まさか怖気着いちゃったとか？まぁ相手は『プリンス・ザ・リッパー』だもんね～。しょうがないか。」

Aがかなり自信満々に言う。もちろん、ベルも裏付けしてるが。

チ「あの時計の針が１１時を刺した時点で獄寺隼人は失格とし、べルフェゴールの不戦勝とします。」

１１時の針を差すって……

あと数秒じゃね？

祐「ベル、残念だったな。待ちわびた時間がそろそろ終わりそうだ。」

その瞬間、時計が爆発した。

まさか…。心の中でつぶやいた呟きは現実となった。

獄「お待たせしました、十代目!!獄寺隼人行けます!!」

貴「あーあ…来ちゃった…。」

べ「別に王子勝つし♪」

貴「うん…。」

いや、こいつはベルの勝敗は全く心配してない。

こいつの中でベルの勝利が確実と思っているからだ。正確ではないとしてもだ。

それよりも、Aは獄寺隼人を心配していた。

いや、ただ単にベルの獲物になってしまう人間を、だ。

「それでも、ベルが死んでしまうのは嫌。」それでベルを応援していると言った感じなのだろう。

チ「今宵のフィールドは校舎の三階全てです。」

祐「おい…早くこっちに来い。」

そういってフィールドになる場所に、まだベルに付き添って立っていたので、こちらへ来るように呼んだ。

貴「うん…。ベル、ファイト!!」

そういってAがこちらに来たとたんだった。

ｶﾞﾀｶﾞﾀとドアがなりだした。

地震か…？いや、違う。あれほどならば体で感じられるくらいの揺れはおきているはずだ。じゃあ…

その瞬間、ドアと、その向かい側の窓ガラスが吹き飛んだ。

チ「フィールドのあらゆる場所にこのようなハリケーンタービンが仕掛けてあります。」

貴「嘘!?駄目、ベル、危ないよ!!!」

そういって暴れ出して赤外線感知式レーザーの上を通ってベルの所に行こうとするから、それをあわてて押さえた。

(そのあいだにもっと詳しい説明をしていた・・・がAのせいで聞きそびれた。…。)

？「なんだ？今のガラスの音は。怪我人はいねーか？」

貴「あれ……あの人って…。誰だっけ？」

祐「トライデントシャマル。この間、教えただろ。それくらい覚えておけ。」

シ「…？ヴァリアーにこんなかわい子ちゃん居たか？」

そういって頭に手を乗せてしまった。