REBORN ―己の使命。そして存在―弐 (ページ32)

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最後のトラップページ32

チ「残り、40秒です。」

A「!!この戦いだけは負けられない…!!!」

そういってAは走り出した。

祐「…負けたてられっかよ!!!」

儂多君もほぼ同時に走り出した。

そして同時にフェンスを乗り越え、同時に………飛び降りた。

雲「A…!!」

雲雀さんには珍しく声を張り上げた。

チ「残り、30秒です。」

儂多君とAはというと、未だ落下しながらの空中戦を繰り広げていた。

チ「残り、20秒です。」

A「あぁぁぁ!!!!!もぅ!!きりがない!!!」

そういうとAは一度ネックレスをあきらめたかのように窓枠に掴まった。

獄「なっ…!!??諦める気じゃ…」

しかし、獄寺の思考とは逆に、Aは壁を蹴ってスピードを上げたのだ。

チ「残り、10秒です。」

Aが手を伸ばす。

しかし儂多君も同じようにスピードを上げ、Aの前に移動する。

チ「残り、5秒です。」

その言葉に反応し、2人がネックレスに手を伸ばした。

互いを押しのけ合いながら、手をのばしていた。

チ「４、」

徐々にネックレスの距離とが近づいてくる。それに比例して、地面との距離も近づいて行っていた。手を伸ばしている体勢から、そのまま落ちれば…大けがするに違いなかった。

チ「３、」

それでも2人は諦めていなかったのだ。

チ「２、」

2人は手を振り上げ、

チ「１、」

何かを掴もうと手を握った。

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チ「０。両者の手にネックレスが届いていないため、引き分けとします。最後のトラップを発動します。」

…結局、どちらの手にもネックレスは握っていなかった。

すると、戦闘は終わったと言うのに、儂多君はいきなり横からAを蹴った。

ツ「!!??A!!!!」

チ「戦闘時間以外の戦闘は…」

祐「戦闘じゃ、ない。」

Aは真横に吹っ飛び、着地がうまくできていなかった。

ゴホゴホと咳をこみ、儂多君に何か文句を言おうとAが口を開いた瞬間…

Aと儂多君が落ちるはずの場所に、儂多君だけが落ちて、その場所が爆発したのだ。

貴「ユーキ!!!!」

しかしまだ赤外線感知レーザーがあるため向こうの嵐の守護者の人が押さえているのがうかがえた。

土ぼこりが晴れると、ソコに居たのはやはり儂多君だけだった。

ただ、今までと同じように軽口をたたいたりすることのできない、力のない儂多君の姿だけだった。