REBORN ―己の使命。そして存在―弐 (ページ19)

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霧の守護者ページ19

マ「…ファンタズマが興奮してる…。やはり、敵の守護者は特殊な人間のようだな…。サーカスにでも売り飛ばせば金になりそうだな。」

貴「マーモン何気こわ～…。」

とかいいながら、Aは笑っていた。

それは、もちろん心からの笑みでもなければ、あざ笑うかのような冷たい笑みでもなく。ただ、作っている、無の笑みだ。

結局、向こう側の霧の守護者はその『クローム・髑髏』というやつになった。

…とか、思ったら。

貴「ブッ!!!???」

いきなり目の前でクローム髑髏がツナの頬にキスをしたのだ。

貴「すごー…人前でキス出来る人って、すごいね!!」

頬を赤らめたままそういうから、すぐに制止した。「お前は見習わなくていいからな。」と…。(餌食になるのは大抵ザンザスかベルだから。)

そこに、アルコバレーノがもう一人来た。

金髪の、どっかの軍人のような格好をした…そう、コロネロって名前の奴だ。

マーモンは口調的にかなり嫌ってるな。

チ「観覧席は同じ管内の指定スペース内とします。」

嵐戦と同じように、赤外線感知式レーザーが始動した。

マーモン、頼むから……これいじょうAに絶望を……与えさせないようにしてくれよ…？お前しか頼れるやつはいないから。

そんな思いを乗せて、マーモンの小さい背中に視線を向けた。

―――

「それでは、霧の対決、マーモンvsクローム髑髏、勝負開始!」

クローム髑髏が持っている槍を回し、床を打つ。すると、地面が割れだした。…幻術か…。

貴「うわっ…!?」

祐「安心しろ、幻術だ。…一応ベルにつかまっとけ。」

Aは即座にベルの腕にしがみついた。

レ「ぬぉ!!」

勿論こっちは無視した。自分でなんとかしろ。←

マ「やはり僕と同じ術師か…。でもこんな子ども騙しじゃ、僕から金は、…とれないよ。」

結局行きつく先は金ですか。

マーモンはどっからか出てきた青色の……なんか(!?)でクローム髑髏を縛りあげた。

ク「きゃぁ!!」

辺りの幻術が解ける。ベルにしがみついていたAはﾎｯとしていた。

マ「弱すぎるね…見世物にもなりゃしない。」

こうも差がありすぎると…なんか……こう…いじめみたいな？感じに見えるのは俺だけか？

ク「誰に話してるの？」

マ「!?」

ク「こっち…。」

そういった瞬間、マーモンが縛り上げていたハズのクローム髑髏は別の所から姿を現し、先ほどまでクローム髑髏だったソレはバスケットボールへと姿を換えた。