REBORN ―己の使命。そして存在―弐 (ページ12)

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果てしなく、遠いページ12

次の瞬間、トンファーが顔面に向かって飛んできた。

それを右手で受け止める。

さらに反対の手からも飛んでくる。それを同じ右手で阻止した。

チ「おやめください。失格とし…」

祐「いや、それはいい。すぐに終わる…」

そういってフードの前をチラリと上げる。

恭也だけに、俺の顔が見えるように。

雲「!?」

祐「もういいだろ…？」

俺の右手と恭也のトンファーが絡み合ったままだったから、それを振りほどく。

恭也は納得、というわけではなく、まさに仕方がないからと言う感じでここでの戦闘を止めた。

ス「…帰るぞぉ…。」

そういうと、皆窓から身を乗り出し、帰って行った。

祐「山本武。」

山「ん？なんだ？」

祐「明日の勝負、どれほどのものか楽しませてもらう。相手はあのスクアーロだ。遊びでやったら、お前の命が散るからな。」

それだけ言い残し、俺もスクアーロ達の後に続いた。

―――

貴「ねぇ、ベル。私ね、明日のスクアーロの試合でスクアーロが髪切られちゃうと思うの。そしたら私達の罰ゲームよりも残酷な結果になるよね？」

命に別条はないが、かなりの大けがをしているベルが暇にならないように、と
Aはベルと色々な事を話していた。

そばに居る俺も俺だが、話してる内容はさっきっから意味不明なことばかり。ベルは理解しているみたいだが…。

貴「ねぇねぇ、ユーキが負けたら何か罰ゲームを考えようよ!!」

べ「しししっさんせー!」

祐「…おい。」

俺はあきれた口調でつぶやいた。

そこに大きな音と声。

そう、スクアーロが入ってきたのだ。後ろにはマーモンも浮いていた。

マ「ベル、怪我はどうだい？」

べ「そこまで重症じゃないし。」

貴「大変だったんだよ!!なんか嫌み言ってくる女がいてさ!!うざいったらありゃしないの…。まぁ私も言い返したけどね☆」

ス「うぉぉぉい!!!うるさかっただけだろぉ!!!」

目の前で騒がれる。

あぁ、何故だろう…？近いのに、声だって、大きいのに…。

とてつもなく…―――――遠い。

駄目だ…嫌だ…。

ここに居たくない。

息が詰まる。

何処まで行ってもたどり着けない…

果てしなく遠くて…――――届かない。

この感覚は、どこかで感じた。どこだ。

あぁ、そうだ…あの時だ…。

・

・

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？「あぁ……なんで…なんでこんな子どもを産んじゃったのかしら…？」

悲しみ、途方に暮れている女。

？「仕方がない…。」

そういってこっちを見る男。

来るな…

・・・