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MG「じゃ、あとでね。」
『ん。』
次の日になって、いつもと同じようにミンギュと登校する。
今日は一緒に帰ろうと誘われた。
ミンギュが部活のない日はたまに一緒に帰ることもあったから、特に気にはならない。
『あ、ミンジ!』
ミンギュと別れて教室に入ると久しぶりのミンジの姿が見えた。
MJ「A。」
『体調はもう平気なの?』
MJ「うん…。」
『なんかあった?』
ミンジは私の目を一向に見てくれなかった。
かと思えばどこかげっそりしているように見えなくもない。
「A!」
黙りこくるミンジを前に何もできずにいると、誰かに名前を呼ばれた。
『ユア。』
YA「おはよう。Aもこっちおいでよ!」
ユアはクラスの集団に入って私を手招きした。
ミンジがいなければ素直に行っていたかもしれないが、今はミンジと話したいし。
遠慮しとこうと思って適当に笑って誤魔化した。
はずだったんだけど。
YA「こっち来てってば。
なんでミンジのところばっかいるのさ。」
『ミンジばっかって…。そりゃ友達といるでしょ。』
YA「はぁ…。Aは優しすぎるんだよ。
私、本当はソクミンこと好きじゃないよ。」
『うん、ん?どういうこと?』
驚く私にユアは平然としていた。
あまりに自然に口に出すから驚くにも驚けない。
そんな私を見てユアは笑った。
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作者名:だんご | 作成日時:2022年11月30日 14時