ドタイプな女の子見つけました。 (ページ43)

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40回目。ページ43

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黒尾side

黒「劇、終了祝いとして＿＿かんぱーい」

一同「乾杯！！」

こつん！とジュース缶のぶつかりあう音が響いた。

そう、無事俺達バレー部はシンデレラもとい、ヤクンデレラ劇を終えることができた。

まぁ、ところどころ台詞を間違えた(殆どリエーフ)部員もいたがまぁ、なんと言うかそこがウケのポイントでもあったりした。

なんと言っても男子高校がフリフリのドレスで出てきた冒頭のところが一番ウケてたかなぁ。

....なんて話は置いといて、

黒「やっくん、何かあったの？」

ぎゃーぎゃー騒いでいる１年を横目にしつつもさっきっから静かな夜久に目を向ける。

こいつは今回の劇においてはMVPだと思う。

“何かあった” と言っても大方Aちゃん関係だろう。

夜「....俺、嫉妬魔、なのかな....」

下を向いていた夜久が更に下を向いた。

この一文で既にAちゃん関係であることは間違いない。

夜「“好き”

が、強すぎたのかなぁ...」

確か片想いして3年だと聞いている。

色々と我慢している部分も多くあるだろう。

黒「....好きな奴を好きだって強く想わない奴なんて居ないだろ？」

夜「そうだけどさぁ...」

黒「まさか振られた？？」

項垂れる夜久に止めの一言。

仲、良さそうだったのに...残念。

夜「...別に振られてない。

てか告ってないし。」

ぶすっとする夜久の顔。

それ以外何があるんだよ？

夜「....距離置きたいって言った。」

黒「なんでまた？」

驚いたけど話の続きが気になって先を急ぐ。

夜「嫉妬、したんだよ。

それで...そのせいで俺がAを傷付けるかもしれないと思って...」

ふぅーん....

俺の怪しい笑みが溢れた。

黒「夜久はそれでいいんだ？」

夜「よく、無いけど....」

そこが恋愛においての大きな欠点だぞ、夜久。

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黒「んじゃ、俺が貰うわ。」