モブインはヒロインに恋をした (ページ8)

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マネ業6日目ページ8

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それから凛音ちゃんはこなすべくテストのドリンク作りとタオル畳みを終えて選手に持っていこうとしたとき、

百『ドリンクとタオル手伝ってくれてありがとう＾＾ドリンク重いからタオル持ってもらってもいいかな？』

神「え！？先輩代わりますよ！！先輩に重いものは持たせたくないので！」

......聞き飽きたんだよ、その台詞には。

後々「これ～私が作ったんですぅ先輩が押し付けてきてぇ～(ｹﾞﾛ甘声」

とか言うんでしょ？

皆、そうだった。

神「先輩...体調でも悪いんですか？」

百『な、んでもないよ...。』

もう、私は構ってちゃんみたいじゃんか。

先輩として....情けないよ。

でも＿＿＿＿＿＿＿

百『凛音ちゃんは本当にマネージャー業ちゃんとやってくれる？』

また“あんな事”にはならない為にも言っておこう。

神「もちろんですけど？」

さも当然のように言ってくれる凛音ちゃん。

頼もしいな。

百『そう言ってもらえて嬉しいよ。

でも一つ言っておきたい事があるの。』

神「なんですか？」

百『実は、さ。

バレー部って皆カッコいいから顔目当てで入ってくる子達が多くて...でも私も来年嫌でも卒業しなきゃいけないから後釜必要だし...。

あ、凛音ちゃんを信頼してない訳じゃないよ！？

こんな朝早くから来る子居なかったもの。』

大概の人はそうだった。

神「......つまりはドリンクも作らないタオルも畳まない...何も仕事しないのに「私がやりました～(ｹﾞﾛ甘声」って言ったり....よく小説とかにでてくるいわゆる“悪女主”が居た....とかですね？」

その通りだよ。

百『うん、入って来てくれたのにそんなんじゃ主将が怒って出ていくその子...泣いててさ。

なんか私にも責任感じちゃってさ。』

悪女主が来てドリンクやタオルを横取りされても「私が作りました～(ｹﾞﾛ甘声」って言われても皆は私の味方だった。

とくにクロちゃんと研磨はね、

「このドリンクの味Aの味です！」

って言ってくれたりさ。

それがとても嬉しくて救いだった。

私は身近でも信頼関係ってのをつくっていたんだなって分かった。

神「先輩は！先輩は！！バカなんですか！？」

若干目には涙を浮かべた凛音ちゃんの声が体育館に響いた。