15.疑問。 ページ16
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アイツの腕なんか、本気出せばすぐに抜けられた。
土方:おかえり、A
屯所に帰ると土方が迎えてくれた。
A:ただいま、土方さん。
土方:…っうわ。やけに素直じゃねーか。何かたくらんでたりしねェよな…?
そんな疑いの目しないでよ。
だから土方は土方なんだ。
でも、ちょっとだけ頼っちゃおうかな?
A:土方さん、ちょっといいですか?
場所は変わり、副長さんの部屋。
土方:………。
部屋に入ってきてから5分ほど経つだろうか?
土方さんはきっと気を遣っている。
何も言わずに、あぐらをかいて私を見つめてる。
A:……あの
土方:…なんだ?
A:私の名前は佐々木Aです。
土方:っな…!…んなこたァ知ってる。
軽く息を吸い込んで、口を動かす。
A:佐々木祐介。私の父は、2年前ここで働いていましたか?
念のため、気になってたことを言う。
…念のため。
すると、期待通りというか…
まぁ予想してた答えが返ってくる。
土方:佐々木祐介?
知らねェなァ。
私はお母さんの言葉より、自分の勘を信じたんだ。
なんとなくの勘だけど。
お父さんはここ、真選組の雰囲気は好みじゃなかったはずだ。
少しの間暮らしてみて思ったんだ。
あーぁ…わざわざ江戸にまできて真選組で働いた意味ないじゃん。
ここにくれば情報が掴めると思ってたんだけどなぁ…
総悟とは喧嘩?しちゃったし。
出て行ってしまおうか………?
A:そうですか。ありがとうございました。
私が部屋を出ようとすると、土方は呟いた。
土方:あんまり一人で抱え込むなよ
A:……ありがとうございます。
…まだ真選組にいるのも悪くないかな。
軽い足取りで自分の部屋に戻る。
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神秋 - 頑張ってください応援してますよ (2017年7月26日 15時) (レス) id: 73df93152f (このIDを非表示/違反報告)
マカロン食べたい - イメ画凄い上手いですね! (2016年3月21日 9時) (レス) id: 130281ba09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:由仁(ゆに)* | 作成日時:2013年12月30日 15時