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そばにいたい〔21〕 ページ34
【大野智】
翔ちゃんとニノもヨリ戻したんだね。
よかった、よかった。
ニノとも気まずくならなくてほんと助かったぜい！
本当はニノにフラレた時、ちょっとホッとした。
気持ちは伝えたいって思ってたけど、本当はもうあの時、ニノに気持ちはほとんどなかった。
おれはもう相葉ちゃんのことを好きになってたんだよ。
相葉ちゃんから翔ちゃんとうまくいったって聞いた時、おれ嬉しかったよ。
だけど、半分は寂しかった。
これでもう相葉ちゃんとは一緒にいられないんだなぁ…て。
でも約束だったから、笑顔でサヨナラしたんだよ。
おれも結構、演技上手いっしょ？(笑)
おれの渾身の作り笑顔を見せてやったんだぞ！
…そばにいたいのは、おれの方だったね。
帰ってきてくれてありがとう。
相葉ちゃん…
別れたあの日。
相葉ちゃんが家を出ていった後、カーテンの隙間から、マンションの下でおれの部屋を見上げる相葉ちゃんの姿を見て、我慢していた涙が溢れてひとりで泣いていたことは。
これからも内緒にしておくかぁ。
−終−
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作者名：さくら 樹里
| 作成日時：2023年1月25日 20時
