狂人島【オワリの始まり編】 (ページ8)

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悲しみに暮れる仲間たち② ページ8

潤「あぁあああああッッ…！！」

大声で叫びながら潤くんは、膝から崩れ落ちた。

俺もニノも翔ちゃんも言葉が出ず、ただただ呆然と目の前の光景を眺めていた。

そんな・・・

嘘だよね・・・？

大ちゃんが・・・

信じられなくて、痛みの残るみぞおちを押さえながらなんとか立ち上がると、ヨロヨロと頼りない足取りで大ちゃんの方へ近づいていった。

向かい側からニノも同じように、ふらふらと大ちゃんの元へ近寄ってきた。

雅「お…おおちゃん……」

声を震わせながら、名前を呼んでみた。

だけど、やっぱり返事はない。

和「…智……？」

ニノも蚊の鳴くような声で、恐る恐る声をかけた。

だけど、大ちゃんは指一本動かない。

翔「…智くん…ねぇ…智くんっ…」

翔ちゃんが、大ちゃんの肩を揺らしながら声をかけるも状況は変わらず。

翔「…気絶してるだけだよな？ちょっと落ちちゃっただけだろ…？」

そう言って、大ちゃんの手首を掴んで、脈を測り始めた。

だけどすぐに、大ちゃんの口元に手を当てた。

その手が震えている。

翔「…俺っ…おかしいのかなっ…ハハッ…全然手の感覚ないみたいなんだよ…(笑)悪いけど、二人も確認してみてくんねっ…？」

そう言って引きつった笑顔で、俺とニノの方を見た。

ニノは確認するのが怖いのか、すがるような目で俺の方を見る。

俺も確認するのが怖くて逃げ出したいくらいだけど、勇気を出してそっと大ちゃんの胸に耳を当ててみた。

何も聞こえなかった。

俺はギュッと目を瞑りながら、僅かに首を横に振った。

大ちゃんは…

死んでしまったんだ。