心強い味方�� ページ19
一旦、下着と部屋着を身に付けて。
結局理解0だった兄貴と一緒に俺の部屋へ移動し、ベッドに隣同士で座りながら、俺は事の経緯を説明した。
智「なんじゃそりゃ！」
ニ「…そう思うよね。それが正しい反応だと思うよ。でも実際俺、女の子になってるじゃないですか…」
ベッドの上であぐらをかいて座る俺の体を、智がガン見してくる。
智「ほぇ〜信じらんねぇ」
ニ「俺だって信じらんないよ！でも…受け入れるしかなくて…」
智「あの、アレじゃないの？」
ニ「全然分かんないです」
智「あのほら、性別変える手じゅ」
ニ「してないよッ！！」
被せ気味に即否定。
潤くんと同じことを聞くんじゃないよ！
だいたい、いつ俺がそんな大規模手術をしてそうな時があったのよ！
ニ「はぁ〜…こんな事、親父とお母さんにバレたら二人ともビックリしてぶっ倒れちゃうよぉ…(泣)」
グニャグニャと目をこすりながら嘆いた。
病院送りにさせたくないよぉ…(泣)
智「う〜ん。よく分からんけど、分かった」
ニ「へ…？(泣)」
智がいつになく真面目な顔をしている。
智「つまりかずは、魔法で女にされちゃったってことなんだよね？」
ニ「言ったことそのまんまだけど…そういうことなんです(泣)大人はこんな馬鹿げたこと、ぜーったい信じてくれないよぉ…(泣)」
智「だな。とにかくバレないようにするっきゃない」
ニ「無理だよぉ〜(泣)」
智「家にいる時は俺がなんとか誤魔化してやっから大丈夫！」
ニ「兄貴…」
智の頼もしさに、今度こそ本当に兄貴として尊敬した。
智「この事知ってんのは？」
ニ「あの…潤くんて前ウチに連れてきた友達で、ちょいワルな雰囲気の、顔も眉毛も濃いイケメンの」
智「ああ。松本潤くん？」
ニ「そう！その人だけが知ってるよ」
潤くんの説明、『ギリシャ彫刻みたいな顔の友達』の方が分かりやすかったかもしれないけど、兄貴が潤くんのことをしっかりと覚えていてくれて良かった。
智「んじゃ、学校の方は潤くんに任せるか」
ニ「あ、そう言えば明日、潤くんが作戦会議の為にウチに来てくれるんだけど」
智「マジか。じゃ、3人でどうするか考えよう」
頼もしい味方が二人もいて、俺はなんて幸せなんだろうて思った。
智「ほんで、かず。ちっとお願いがあるんだけど」
ニ「俺に出来ることなら何でもするよ！」
智「おっパイ触らして」
一瞬でもこのえろ兄貴を尊敬したのが間違いでした。
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作者名：さくら 樹里
| 作成日時：2020年2月16日 1時
