驚きざんまい�� ページ15
ニ「あっ！！」
急に叫ぶ俺の声に、潤くんがビックリしたように肩をビクッとさせた。
松「なんだよ急に！」
ニ「もしかして、あいつっ！！」
松「あいつ？」
ハッとして立ち上がった。
そうだよ、あの緑服の・・・
あい「呼んだっ？」
突然横から声が聞こえてきて振り向いたら、いつの間にか緑のあいつが立っていた。
ニ「うわッッ‼‼」
あい「わああッ‼‼」
お互いにビックリし合う俺達。
あい「もぉ‼ビックリしたなぁ‼‼」
ニ「こっちのセリフだよッ‼‼」
なんで貴様が驚いてんだよ！！！
あい「わっ！にのちゃん、女の子になってカーワイー♡」
ニ「お前か！！俺の体をこんな風にしてくれたのは！！」
あい「え〜そうだよぉ？なんかダメだったぁ？」
ニ「ダメに決まってんだろォぐぁぁあ‼‼‼」
巻舌でヤクザ並みの迫力で言ってやった。
けど当の本人は、人差し指を頭に差して惚けた顔で首を傾げている。
ナメてんじゃねぇよ！！
松「お、おい…誰と話してんだよ」
ニ「え？」
潤くんが訝しげな表情で俺を見る。
ニ「誰って…この緑のふざけた奴と」
隣にいる緑のデカイ小人みたいな自称妖精を指差した。
松「…どこにそんな奴がいるんだよ」
ニ「え！？」
松「お前大丈夫かよ！？いよいよか！？」
ニ「ええ！？」
潤くんが慌てて立ち上がって俺の肩をガクガクと揺らす。
松「おい、しっかりしろよ！！」
ガクガクと揺らされ過ぎて今にも酔いそう。
ニ「ちょちょ…待ってよ！見てよ！ほら！ここに、見るからにバカそうなアホヅラの緑のデッカイ変態男が立ってるでしょ⁉」
あい「ひでぇー！そこまでゆーことないだろっ！(泣)」
緑男の言葉は無視して、ひたすら潤くんに目で訴えた。
だけど、潤くんはキョロキョロと緑の男をスルーして探している。
ウソでしょ・・・
ニ「もしかして…俺にしか見えてないの？」
松「本当に居るっつーなら…多分」
ニ「ええーーーッ！！！」
ホラー映画で自分にしか幽霊が見えていなくて誰も信じてくれない主人公の気持ちが分かるよぉ！！(泣)
あい「さっきから何怒ってるんだか知らないけどぉ、女の子になって楽しくないのぉ？」
ニ「楽しいわけねぇだろォがぁぁぁ‼‼」
あい「えーせっかくカワイイのにぃ」
ニ「うるさいんだよッ‼‼」
女の子にならなくたって、十分カワイイんだよッ！！
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作者名：さくら 樹里
| 作成日時：2020年2月16日 1時
