公園でわちゃわちゃ�� ページ45
ミーンミンと蝉の鳴き声が響く7月。
今日は相葉家の3人と一緒に、のどかな公園に遊びに来ている。
倖「たいちぃ、大きいお山作った方が勝ちね」
太「いいよぉ」
結「ゆいもやるぅ〜」
子供達3人で仲良く砂場で山づくり勝負をしている姿を、大人組4人は少し離れた所から観察しつつ世間話しをしている。
ベンチには潤とお腹の大きい和也くんが座っていて、そのそばに俺と相葉は立って話している。
和「太一、普段全然外で遊びたがらないから、コウちゃんとユイちゃんがいてくれて、ホント助かるよ〜」
自分のお腹を撫でている和也くんが、嬉しそうに子供達を見つめながら言った。
ウチの子供達と太一は違う幼稚園だけど、こうやって定期的に会って遊んでいる。
潤「だいぶお腹大きくなったね〜」
潤が隣にいる和也くんのお腹を撫でながら言った。
和「もう来月だからね〜」
翔「今回も性別は聞いてないんだっけ？」
相「聞いてない！あ〜どっちが生まれるかな〜♪」
来月生まれる2人目の子供の性別を予想しながら、相葉はホクホクとした笑顔を浮かべている。
潤「ぶっちゃけ、どっちが欲しい？」
和「う〜ん、男の子でもいいんだけどね〜。でも、コウちゃんとユイちゃん見てたら、女の子もいいかなぁて」
そう言って自分のお腹を見つめる和也くんの顔つきが、なんだか柔らかいように見えた。
相「先輩、コウちゃんとユイちゃんて、だいぶ顔変わってきましたよね！」
翔「そうなんだよ」
和「ユイちゃんなんて、じゅんのすけそっくりだね〜」
潤「マジ！？」
相「コウちゃんは、どっちかって言うと先輩寄りですよね！」
翔「マジで？」
最近よく言われるんだよね。
和「それにしても、二人ともおめめクリックリだしさぁ、ユイちゃんなんてまつ毛も濃いし、あれは絶対美人さんになるよねぇ」
相「分かるっ！コウちゃんも甘い顔のイケメンになりそうじゃない？♪」
和「なるだろうね〜女を弄ぶだろうね〜」
潤「オイ」
子供をべた褒めされて、親としては悪い気はしないけど。
俺から見れば、太一は内面は内気でおとなしい子だけど、いつもニコニコ愛嬌があって、整った顔立ちもしているし、あの子はきっと人の心を掴むのが上手い子だろうなと思う。
どうする？
倖か結が、大人になった時、「紹介したい人がいるんだけど」て連れてきた結婚相手が太一だったら。
いやいやいやいや。
それはマジで勘弁。
近すぎるわっ。
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作者名：さくら 樹里
| 作成日時：2019年2月5日 16時
