【冬彰】ネコになった彰人と犬になった冬弥 ページ10
ずっと更新できてなくてすみませんでした…
冬彰の件なんですが、次はちゃんと書くと言っておきながら、またもや酷いものが出来上がってしまったので書き直しました。
ちなみに題名は酷い方のままですw
そういえば、今日は猫の日ですね!(遅い)
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起きてすぐに、彰人から今日の朝練はいつもより早く来いと言われたんだが、何か話でもあるんだろうか…
冬弥はいつもの練習場所である公園まで足を進める。
それも、小豆沢と白石がいてはいけないことか…?
…きっと、彰人なりの理由があるんだろうが……
そんなことを考えているうちに目的地の近くまで来た冬弥は、公園の方を見る。
そこには、フードを被った彰人の姿があった。
彰人は普段フードなど被らない筈なんだが……
よく見ると彰人は左右に目を動かし、とても周りを気にしているようだった。
彰人は冬弥に気付くと、早く来いというように目で訴えかける。
いつもとは違う彰人の様子に、冬弥は急ぎ足で公園に向かった。
* *
「彰人、何故フードを?頭の所が少し盛り上がっているような気がするが…」
終始挙動不審な彰人にそう尋ねる。
「ああ……それが早く来いって言ってた理由だよ…」
彰人はそう言うと、フードを少し持ち上げて頭が見えるようにする。
そこには、橙色の、フサフサした猫の耳のようなものが生えていた。
「そ、それは…猫の耳か…?」
その不思議な光景に、冬弥は目を見開く。
「……朝起きたら生えてた。」
そう言って彰人はその耳を手のひらで覆う。
「…戻す方法は……」
「オレにも分かんねーよ…」
彰人は相変わらず周りの目を気にしている。
「…とりあえず、二人が来るまでにどうにかしなければいけないな……」
「そーだな…こんな格好じゃ歌にも集中できねぇ……」
「…困ったな……」
彰人のその言葉から、しばらく沈黙が流れる。
すると彰人は、冬弥が猫耳をジッと見つめていることに気付く。
「……なんだよ。」
「……いや、触ってみたいと思ってな。きっと、とてもフサフサしているんだろう。」
冬弥は目を輝かせて言う。
「フ……ほら、触れよ。」
彰人は笑うと冬弥の方に近付く。
「ああ。すまない。」
そして冬弥は彰人の猫耳に触れると、優しく撫で始めた。
「ん…これ結構気持ちいいな。」
そう言って彰人は気持ちよさそうに目を細める。
「それは良かった。」
彰人の表情に冬弥も思わず笑顔になる。
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作者名:える/妹 | 作成日時:2021年9月13日 1時