続き ページ8
「…司くん、好きだよ。」
類はもう一度そう言うと、司を抱きしめ返した。
「僕は司くんが好きだ。」
「わ、わかったからっ……何回も言うな…!恥ずかしい、だろっ……!」
司は赤い顔で下を向く。
「フフ、わかったよ。」
類はそう言うと同時に、抱きしめている手を離そうとする。
だが、司が抱きしめる力を強める。
「それは……このままが、いい…」
そう小さく言って、類の胸に顔をうずめる。
「司くんは甘えたさんなんだね。」
そう笑うと、類も抱きしめる力を強くした。
「う、うるさいっ…!!」
少し間があって、類が口を開いた。
「……司くん、付き合ってくれるかい?」
「…あ、ああ…もちろんだ……」
司は恥ずかしながらもそう答えた。
そうして二人は、しばらくこの校舎裏で時間を過ごした。
類に告白することで、悩んだときは、考えすぎず勇気を出してみることの大事さを知った。類には感謝しないとなっ!!
類と話すたびに胸が高鳴るのは変わらないが、類の突拍子のない行動で更にドキドキされられそうで、少し怖いな……
…この数日後、司が類の家に連れ込まれ初キスをされるのは、また別のお話。
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作者名:える/妹 | 作成日時:2021年9月13日 1時