続き！なのだがお姉ちゃん視点！ ページ41
「んー！やっぱり大きいなぁ」
病院の入り口まで来てそう思う。
熱い夏空の下に大きな建物、病院と言われなければわからないくらいお城っぽい雰囲気すら漂っている。
「お姉さん！」
私に声をかけるのは、ええっと中学一年生だったはずの、咲希ちゃんのお兄さんだ。
姉「こんにちは、今日も咲希ちゃんに会いに来たんだけど…一緒に行く？」
私がそう聞くとお兄さん＿＿司君の顔が笑顔になる。
司「ぜひ！久しぶりだから咲希も喜ぶと思います！」
私はまだ、司君の制服姿に見慣れない。
前までは、私腹を着て、少し咲希ちゃんのことに関しては心配性で泣き虫で、咲希ちゃんのベッド際にずっと座っていたのに。
もう中学生なんだ＿＿なんて一年しか見ていない私が言っていいのかわからないけれど。
司「咲希〜！入るぞ！」
咲希「は〜い！」
咲希ちゃんの大きな声が返ってくる。
姉「失礼します。」
私がそう言ってはいると、司君のほうに向いていた顔が私のほうに向く。
咲希「お姉さんっ！やった！約束、守ってくれるの！？」
こんなに元気な咲希ちゃんを見るのは初めてだった。
もとはこんな性格だったんだなぁと思いながらベッド横の椅子に座る。
姉「あはは〜！もっちろん！！素敵な服、作ってあげるからね。」
私は持ってきたスケッチブックを開く。
姉「咲希ちゃん＿＿何年生なの？」
咲希「６年生！今から退院できれば＿＿ずっと行きたかった学校に受験できるんだぁ〜！」
私の手が一瞬止まる。
姉「へぇ、六年…じゃあ、私の＿＿きょう…だ＿＿妹と一緒だ。」
咲希「ええー！お姉さん妹居たのー！？」
姉「うん、二人ね、一人が咲希ちゃんと一緒でもう一人が咲希ちゃんの一つ下！」
咲希「へー、アタシと同い年かぁー」
司「咲希と一緒な学校になるかもしれないぞ！」
咲希「えー、だったらいいな〜！お姉さん、その子どこ受けるの？アタシは宮女！」
もう一回私の手が止まる。
姉「宮女＿＿宮益坂女子学園＿＿？」
咲希「うん！幼馴染のみんなと行くって決めてるの！」
瑞希、行きたいって言ってたけど＿＿
「やっぱり、ボク、こっちのほうが校風＿＿好き＿＿だから。」
＿＿って…
言ってたっけ＿＿
姉「じゃぁ、残念、違うんだな〜…まぁ、いつか会えると思うよ！」
そういって私はもう一回鉛筆を握りなおした。
続き！だが、あの、言い訳させて？？→←よっと、一回ゆみちゃん視点な？過去編の８！
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こんわた - ＋♡きゃらめるん♡＋さん» ありがと〜！続きどんどん上げてくからね〜！ (5月28日 16時) (
レス) id: 8263e9c0e8 (このIDを非表示/違反報告)
＋♡きゃらめるん♡＋ - こんわた！更新お疲れ様です！あまり無理しないようにね〜♡続き楽しみ！ (5月28日 15時) (レス) @page30 id: 39cd88bf27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こんわた | 作成日時：2023年4月7日 16時
