第百七十三話 ページ30
「すー……すー……。」
部屋に戻るとベッドの上で丸まってすーすーと寝息を立てている天がいた。
『布団かけないと風邪ひいちゃうよ……？まだ寒いんだから……。』
掛け布団を掛けてあげたいのだが、天が掛け布団の上に寝ているため掛け布団をとることができない。
こういう時テーブルクロス引きの才能があればいいんだけど。
テーブルクロス引きの才能があってもこれは無理か？
なんて一人で馬鹿なことを考えていても仕方ないので、気持ちよさそうに寝ている天には申し訳ないけどいったん起こすことにした。
『天、ねぇ、天、起きて？』
天の両肩を持って、軽く天の体をゆする。
「んー？」
うっすらと目を開けてこちらを見たが、また目を閉じてしまった。
『ねぇ、天、起きてってば。』
さっきより少し強めにゆすると、天は再びうっすらと目を開けた。
『お布団被らないと風邪ひいちゃうよ？』
そういうと天はのっそりとした動きで自身の下に敷いてあった掛布団をかぶってそのあと私の手をつかみベッドに引き入れてから目を閉じてしまった。
『え、ちょっ！？』
抜け出そうとしたが、抜け出す前にきつく抱きしめられてしまったため抜け出せなくなってしまった。
はぁ……これは朝まで抱き枕コースだな。
仕方ない。
もう天は起きそうにないしね……。
少しだけ自由の利く腕を動かして、スマホでアラームをセットする。
寝過ごしたらシャレにならないからね。
アラームをセットした後スマホを枕元に置いた。
さぁ、私も寝ようかな。
この状態で寝られるかは別だけどね。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 903人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
イナアレオリ - めっちゃ読みごたえ良かったです\(//∇//)\まさに私が求めてたアイセブン７小説ですまた読みたいのでこの作品消さないで欲しいです！お願いします\(//∇//)\ (2021年9月9日 13時) (
レス) id: 1602b41523 (このIDを非表示/違反報告)
深雪 - きょうわたしのたんじょうび (2018年6月12日 12時) (レス) id: eec2ec89e1 (このIDを非表示/違反報告)
夢花 ゆめいろ星（スター）の夢花(プロフ) - おっ？おっ！？新キャラcvにて天ちゃんorアイナナメンバーの可能性あり（キラキラ） (2018年3月22日 17時) (レス) id: f2643ccfd4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりあ - 天推しにこの小説でなりました！もしできたら、リクで激甘のを書いてほしいです！ (2018年3月10日 22時) (レス) id: b4acc91cdf (このIDを非表示/違反報告)
夢花 ゆめいろ星（スター）の夢花(プロフ) - ふむふむ…ここにTRIGGER呼ぶのとかどうです？楽さんにちゃかされ天ちゃん激怒からの龍めっちゃ笑顔とかw (2018年2月20日 21時) (レス) id: f2643ccfd4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：狩野結菜 | 作成日時：2017年8月3日 21時
