あのプロ意識の塊の九条天には七瀬天の頃から付き合っている彼女がいるらしい……！？part４【九条天】

第百六十六話 ページ23

「ドラマ最終回、お疲れさまでしたーーー！！かんぱーーーい！！！」

「『かんぱーーい！』」

とスタッフさんの声で乾杯する。

私と天、一織くんみたいに未成年の人はリンゴジュースだ。

乾杯した後、コップに口をつけ少しリンゴジュースを口に含む。

久しぶりにリンゴジュースとか飲んだけど美味しいなー。

次々と運ばれてくる料理を小皿に取り少しずつ食べていると、収録中あまり話したことなかった人に声をかけられた。

「ヒロインお疲れ様！九十九さんのヒロインほんとによくて、ヒロインの声が九十九さんでよかったなーって思いました！！」

声をかけてくれた人は最近人気が上がってきた声優さんで、私もこの人が出ているアニメを何本か見ている。
そんな人にそう言ってもらえるなんて純粋に嬉しい。

『そういっていただけると嬉しいです！けど私なんてまだまだです……。いつも放送を見ていて、「もっとここ、こうしてたらなー」って後悔ばかりです。』

「けど、私は九十九さんのヒロイン大好きでした！！またいつか一緒にお仕事できたらいいなって思います！」

『そういってもらえると嬉しいです。私もまたご一緒できたらいいなと思います。』

ここで会話終了かなと思いきや、

「実は私まじこな毎週見てて、ずっと九十九さんと一緒にお仕事できたらなーって思ってたんです！！だから今回私は主要キャラではないですけど、一緒にお仕事できるって聞いてすごく嬉しかったんです！」

とどんどん話しかけてくる。

なんて返したらいいのかわからないからずっと笑って聞いてるだけになっちゃってるけど、そういってもらえるのは素直に嬉しいからね。

「いつも収録前とか、収録語とかに話しかけたかったんですけど、九十九さんいつも九条さんと和泉さんとお話ししてて話しかける勇気がなくて……。」

『あはは。ごめんね。』

「いえいえそんな！九条さんや和泉さんと楽しそうに話している九十九さんが見れただけでも嬉しいです！なんというか九十九さんはお仕事では厳しい人だけどプライベートとかだとこんな感じの雰囲気で話したりするのかなーって！！」

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