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「あ、ごめん…。言い過ぎた…。」
「いえ、私こそ主観で語りすぎてしまいましたね。申し訳ありません…。」

おかしい、か……。
いや、今はそれより

「彼を殺した事、後悔してないのですか?」
「してるわよ。自分の本丸に帰った後、なんて事をしてしまったのだろうって…!」
「…。」

明石はただじっと見ている。
彼女は俯いて何か考えた後、私に向かって話す。

「…私の今の近侍、蛍丸なの。何故だか分かる?」
「いえ。」
「後悔してるって言ったでしょ?だから私ね、私の本丸の蛍丸は彼以上に大切に大切にしていこうって決めたの。それが私なりの贖罪。ほたる饅頭を沢山持ってたのも自分の犯した罪を常に意識させようと思って。毒は……あれ自決用だったんだけど、手の届かないとこに保管した。また使ってしまうと思うと怖くて。」

……私が今感じた事を言えばまた彼女は激昴するかな。
これは私の主観だし、必ずしも正しい事とは言えない。
私は言葉を飲み込んだ。
しかし、これだけは必ずやって貰わないと。

「あの、自首する気はありませんか?」
「何で?」

何でって…。

「……審神者として刀剣男士を殺すことは許される事ではありませんし、自首も贖罪の1部に入ると思いますが。」
「でも蛍丸の面倒見なきゃだし…。」
「私の本丸と同様に誰か見てくれるでしょう。なんなら、私が見ましょうか?」
「そっかあ。…仕方ないけどこれも贖罪!自首しに政府行ってくる!……蛍丸の事、お願い!」

そう言って彼女は去っていった。
……どうしよう。
私は彼女の考えを理解できない。

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作者名:桜花 | 作成日時:2020年4月24日 0時

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