第6話 ページ6
そう思ったのはこの見た目である
チャラチャラと胸元開けてジャラジャラと
でっかいアクセつけて
しまいにゃサングラスを外さないような人に
信頼がおけるのだろうか。
手元に目をやれば
グラスが空であったことを思い出した
お飲み物もってきます、
同じのでよろしいですか?
お、サンキュな
氷も小さく少ない、
どのくらい飲んでいたかは知らないけど
シラフであることはわかる
同じのは何か伝票を確認して入れていく。
酒のこともわかるんだな
ええ、まぁ少しは。
ママの方を見てみると、
さっきの男性はまだ飲んだくれて泣きついてる
もうっ男のくせになさけない!
とやり取りをしり目にかけて
お待たせした
グラスをコースターに置き席に移動する
また話をして。酒がカラになるのをまった。
強いなぁ。そう思って同じ言葉をかける
お代わり持ってきますね
グラスに手を伸ばそうとすると
大きな手が正面から両手で俺の右手を包み込んだ
きょうはもいいい。また来るよ。
ママさん助けてやんな
握られた手を2回ほど擦られ伝票も確認せず
机に万札を3枚置いた
慌てて上着に手を伸ばし袖に
通りやすいよう背後に回った
あんがとよ
ちゅっと頬に柔らかいものが当たり
少し硬直するがハッとなって前を向けば
ヒラヒラと手をふられる
カランカランと鈴が響いた
ここ銀座も慣れたものだ。
星なんか見えなかった狭い空から
自宅につく頃にはてんてんと星が見えるのだ。
もう寝よ。
真っ暗な部屋をあかりも付けずに
バッサバッサと服を脱ぎ散らして
引きっぱなしの布団に横たわる
…変なおじさん、だったな
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作者名:敬語ペンギン | 作成日時:2019年12月19日 19時