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零話 ページ1
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僕が初めて亡霊を見たのは、四歳の時だった。
どこに行ってもついてきた。トイレの中も、お風呂の中まで。
小学校高学年になってからドアの前で待つようになった。
そういうことは分かる霊なんだなって思っちゃった。
それに、おしゃべりな霊だったからたくさん会話もした。
退屈にはならなかったけど、面倒くさいとは思った。
でも、自分からすればちゃんとした会話でも、周りから見れば独り言で。
気味悪がられて、友達なんて今まで一人もできなかった。
悲しかった。
それだけじゃない。親にも気味悪がられた。
あいつのせいで……。
今でも周りの目は気にしちゃうけれど、そんな生活にも慣れてしまっていた。
今日から高校生になる僕の隣には、ふわふわ浮いている亡霊、
―――
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餅木(プロフ) - シリアスな感じが好きです! (2022年1月26日 18時) (レス) @page11 id: c3e8d9b56b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つきなが | 作成日時:2018年2月7日 18時