you know I love u? -2- (ページ18)

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side red

「…シー、ジェシー」

「…ぇ、」

目を覚ませば、真っ暗闇で心配そうに俺の肩を揺する北斗

まだこんなに暗いのにどうして起こされたんだろう？

今日はオフのはずなのに？

頭の中に浮かんだ疑問は、月明かりに照らされた北斗の顔を見て吹き飛んだ

「な、どしたの…怖い夢見た？」

「…っ、」

何も言わない北斗の左目から涙が溢れた

拭おうと手を添えても、哀しい顔をするだけ

そういえばさっきまで厚い雲に覆われてたのに、

今は月が綺麗に出てるなぁなんて北斗の顔を見ながら思った

「落ち着いた？」

「ジェシーこそ。泣いてる」

「え？」

そう言われるがままに自分の頬を触れば、

確かに微かに湿っていた

「気付かなかったの？」

「北斗が泣いてることにしか気付かなかった」

「…バカ、」

ジェシーが魘されて泣いてるから起こしたの、

そう言う北斗は何で泣いてるんだろう

「北斗も怖い夢見た？」

「俺のことはいいの、ジェシーが魘されてたんだって」

そう言われても、どうしても北斗の涙が気になってしまう

俺の最重要事項は北斗だから

北斗が笑えば俺も笑顔になれるし、

北斗が泣けば俺も哀しくなる

「ジェシーが泣いてたから。何でかわかんないけど俺もこうなった」

北斗は泣いた理由を俺が泣いたからだって言い張って

そんなの、寂しいのに嬉しくなるじゃん