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「寂しかったんだと思う。慎太郎といる時間がなくて」
突然のデレ投下にびっくりだけど、
見える首筋の真っ赤具合で、北斗も相当頑張っていっていることを悟った
「ごめんな、会えてなくて」
「…なんか腕太くなったね。ここの筋肉もついてるし」
よく考えてみれば北斗にちゃんと触れるのも1ヶ月ぶりくらいで
腕の中の天使が痩せたのと同時に、俺はウェイトアップしていた
「太ったかな？」
「ううん、逞しくなったんだよ」
そう言いながら俺の腕をむにっと掴んだ
「このまま北斗のこと抱っこして連れていきたい」
「…調子乗んな」
冷たくあしらっても、もちろんそれは照れ隠し
北斗の、しかも痩せた北斗の体重くらい俺には軽いもので
きっと簡単に操れるけど、やっぱりおれも合意でいきたいし
「北斗は嫌？」
北斗の好きな少し高めの声で囁く
慎太郎の呼ぶ“北斗”って甘すぎてむず痒くなる、と言っていたのはたしか2週間前
どこがむず痒くなるの？と聞いたら殴られたのも同じ時期のことだった
「嫌じゃない、でもまずして欲しいことがある」
久しぶりに会えたんだ、出来ることならこの可愛い子の願いを叶えてあげたい
「あのね、ここでキスして？」
バックハグで顔だけ向いていた北斗は身体ごと俺に向き直った
「ほら、して？」
唇を軽く尖らせながら俺に体重をかける
北斗の両手が絡まった首でまた距離が縮まった
「…っ、ふっ、」
「さ、上がろっか」
力の抜けた北斗を抱き抱えるくらいは余裕だ
さあ甘やかしてあげますか、
fin
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作者名：ぷりむら
| 作成日時：2021年3月10日 15時
